本日は永瀬拓也六段が羽生善治棋聖に挑戦する棋聖戦の第1局が兵庫県洲本市で行われており、千日手指し直しの末、永瀬六段の勝利となりました。

GSCのみなさん、「千日手ルール」は理解しているでしょうか(笑)?
ちょっと復習しておきましょうか。今日の棋聖戦第1局からで、先手が羽生棋聖、後手が永瀬六段です。
羽生棋聖が▲5六香と王手したのに対し、永瀬六段が△5四桂と受けたところ。これが80手目。

千日手


同じ局面が4回現れると千日手となり、先後入れ替えて指し直しとなります。
上図から、以下の通りすすんで千日手となりました。

81手目: ▲6六桂
82   : △6二桂
83   : ▲5四桂
84   : △同桂 (上図局面が2回目)

85   : ▲6六桂
86   : △6二桂
87   : ▲5四桂
88   : △同桂 (上図局面が3回目)

89   : ▲6六桂
90   : △6二桂
91   : ▲5四桂
92   : △同桂 (上図局面が4回目で千日手)

尚、みなさんが大会の際に注意しなければならないのは、指し直しの際の持ち時間。大会ルールにもよるのですが通常アマチュアの大会は、千日手局の残り時間がそのまま持ち時間となります。それも念頭に、千日手にするか打開するか判断です。


話はかわりますが、北海道の男の子、無事保護されてよかったですね。このニュースは日本だけでなく世界を駆け巡ったとのこと。やはり親子の関係と幸運な結果は、国境を越えて人々の胸を打つものだったということでしょう。ホントによかったです。