本日5月13日は、名人戦七番勝負の第3局(2日目)が鹿児島市で行われていました。先手が羽生善治名人、後手が挑戦者の佐藤天彦八段。戦形は横歩取りでした。

佐藤八段が2時間を超える大長考の末に指した下図の△5四飛が功を奏し戦いを優位に進め、リードを保ったまま終盤もあざやかに寄せきりました。

名人戦第3局より


上図△5四飛は、▲7三桂〜▲6五桂を見せて先手の弱い5七の地点にプレッシャーをかける意味があります。
羽生名人はこれに対し▲5八玉と寄り、▲6八銀を用意してこれに備えました。しかし、後手の△2七歩▲同銀△2八歩の攻めが厳しく、もう一手自陣に手を入れる余裕がない展開となりました。

これで佐藤八段の2勝1敗。今月25〜26日の第4局も楽しみです。