先週の土曜日に放送されたNHK「超小子化 安心子育ての処方せん」。小子化を食い止めるためには、今が最後のチャンス、最終局面との警鐘。さまざまな視点からの分析、問題提起がなされていて、良い番組でした。

1947〜49年生まれ、第一次ベビーブームの団塊世代が結婚・出産適齢期を迎えた71〜74年に第二次ベビーブームがあった。政府としては、その団塊ジュニアの世代により2000年前後に第三次ベビーブームがあるだろうと期待していたのだが、それは起こらなかった。そして対策が遅れた。

苦笑してしまいました。実は2000年頃、ベビーブームは来なかったけどフォークブームはあったんですよね〜。子育てが終わり金銭的余裕のできた団塊の世代が高価なギターを買って、懐かしのフォークソングを歌い始めた。解散したグループの再結成・リバイバルコンサートに足を運ぶようになった。
第一次ベビーブーム世代が第二の青春を謳歌していた頃、その子供たちは経済的に苦しんでいた、そして今も苦しんでいるわけです。

衝撃は21歳の女子学生さんの発言・・・
「子供を生むのは、お金がすごくかかること。だから、性格のいい人がいたとしても仕事をしていない人は恋愛対象に入れられない」
とにかく好きだからいっしょになりたいとかいうのは?との質問に、
「ないですね〜」
仕事をしていない人・・・というのは、別にプー太郎ということではなく学生も含むでしょうね。20歳を過ぎての恋愛は結婚までいくかもしれないので、どこに勤めてどれくらいの収入を得る男性なのかというのが判明しないと恋愛対象としての判断基準が持てない。

タイヘンな時代になりましたねぇ〜
さて、どうすればよいのか?

現在、国もメディアも制度上の議論・・・安心して共働きで子育てができる社会の模索を行っているわけですが、それが必要なことなのは大前提として、ひとつ欠けている重大な視点があると思います。それは、文化人の方々にお願いしたいことなのですが。

カウンターカルチャーが、無い。つまり、経済的に暮らしを成立させることが人生の成功という価値に対抗する、真逆の価値が必要。

具体的には70年代、経済成長期には、カウンターカルチャーとして松田優作やショーケンの演じたアウトローのヒーローたちが居ました。
それと同じものを今もってきても新鮮さはないでしょうが、現代版で何か別の形で、金なんてなくて私生活もメチャクチャで苦労することがわかっているのにその人の子がほしいという女性が出てきてしまうような男性像を、世の中に提示する必要がある。

KADOKAWAさんにぜひお願いしたいのですが、「聖の青春」が成功したら、次はぜひ「真剣師小池重明」の映画化を!
80年代に東映と角川事務所共作で、鹿賀丈史・真田広之主演の「麻雀放浪記」というモノクロの素晴らしい映画がありましたが、あのテイストで。

あるいは「ハチワンダイバー」の二こ神さんのスピンアウトとか。カッコいいホームレスの物語。

自分が見たいだけかもしれませんが(笑)。