NHK大河ドラマ「真田丸」、第一話面白かったです。ユーモアがあり楽しい。CGを使い各武将の勢力図を立体地図的に可視化してくれるのもよい試みだと思います。歴史の勉強になるので10代のみなさんにも絶賛おすすめ。

真田兄弟、信幸と信繁の将棋のシーンも出てきましたね。
信繁(幸村)が兄と話をしながらひとりで盤上の駒を動かすシーン、気になって後でビデオを止めてマニュアックに見てみました(笑)。すると、おっと変わった駒が。

ホントはいけないのかもしれませんが、将棋ソフトでつくれないのでビデオからキャプチャさせていただきました。NHK様、学習のため何卒お許しくださいませ。

真田丸より


7七に「醉象(すいぞう)」という駒があります。「酔っ払った象」ということで、暴れん坊のアブナイイメージ。
調べたところ、動き方は、金にナナメ後ろの2箇所を足したもの。つまり、真後ろに行けない以外は玉と同じ。相手陣に入って成ると「太子」となり真後ろにも進めるようになります。ちなみに、「太子」ができちゃうと玉に加えてそれも詰まさなきゃいけなくなるんですって。
この時代より前には、初期局面で5八の地点(玉の真上)にこの駒を置く種類の将棋があったとのこと。

さて、ドラマでは上の局面で信繁の手がこの醉象をつまみ8七の地点に移動させました。きっと醉象を自分に見立てて、今9七の地点が戦場になりそうなので、「こういう場合にはいち早くかけつけるぞ」という意気込みを表したのでは?と思うのですが、どうでしょうか。

それにしても、よく年季の入った将棋盤をそろえたものです。さすが大河、小道具さんあっぱれ。駒の書体が近代のものなのは仕方ないですが、種類として漆の書き駒というのは正しいようです。この時代は公家や僧侶に頼んで書いてもらっていたようで、中でも漆書きが上等のものとされたとのこと。彫り駒が広まるのはもっと後の江戸時代で、平民の職人さんはそんなに立派に文字を書くことができないので型紙を貼ってそれを彫るスタイルの駒つくりが出てきたらしい。

気の早い話ですが(笑)、関が原の合戦後に九度山に幽閉された昌幸・幸村はよく碁を打ったという話も残っていますので、そのようなシーンも描かれるのか興味深いです。