規則正しい生活をおくるよい子のみなさんは、将棋のWEB中継はあまり見ないでしょうね(笑)。

昨日は郷田真隆九段と山崎隆之八段による叡王戦(えいおうせん)決勝第2局。ニコ生中継で将棋界は盛り上がりました。勝者は初代叡王となり、来春の電王戦で電王トーナメント優勝ソフトであるponanzaと対決します。

コンピューターの評価値が画面に表示される形式でしたが、いやはや終盤はビジュアル的に盛り上がりますね。こんな演出効果があるというのは新しい発見だったのではないでしょうか。

というのも、評価値が1000点くらい山崎九段優勢だったかと思えば一気に2000点くらい郷田九段優勢に触れたりと、互いにミスしたり勝ちを逃したりということが起きているのがリアルタイムで視聴者に見える。けど、それがなぜなのかがすぐにはワカラナイ(笑)。「あーっ、それがあるのか!」とわかった直後に別の手が指されてドッとため息。ハラハラドキドキの連続。

下図がイチバン盛り上がった局面。先手郷田九段の勝ちとコンピューターが言っています。
上級・有段者のみなさん、どうでしょう?プロでも1分将棋では探せないようです。ひらめいたら素晴らしい。

叡王戦





まず、▲7三金△同金として飛車先を通す。そして▲8三歩。逃げるわけにはいきませんが△同玉には▲6五角の王手竜とりがあります。
しかしこの手は指されず局面は再び互角に。最終的には後手山崎八段の勝利となりました。

「人間的な戦いだった」という声が多かったようでした。人間同士の戦いは、最善を逃すことがドラマを生み、それがオモシロイんだなということを改めて感じた勝負でした。