「この歌詞のところで、この振りなんですか?」
という質問を私がしたくらいですから、そういう印象を持たれる方が多いことでしょう。あるいは、
「ずいぶん地味な動きだけど、これで体操になってるの?」
なんて素朴な疑問も。

「ブレインジム」・・・なんだそうです。

っていきなり横文字で言われてもワカランぜぃ〜・・・ですよね。
日本語に訳すと「脳の体操」。そういうジャンルがあるそうです。

米国で数十年前から進められた研究で、身体にどのような動作をさせるときに脳のどの部分が動いているのかが解ってきているのだとか。子供からお年寄りまで誰にでもできる最小限の動作で、脳のあらゆる部分を動かす、その動作が確立されているようです。

よって、そのブレインジムの動作ありきなんですね。それを、しょうぎ体操の歌詞に合いそうな動作はそこにあてて、あとは流れのよいように別の動作をあてて制作された体操のようです。一曲踊ると、左脳と右脳バランスよく、脳全体の各部を動かしたことになっているワケですね。

なので、「しょうぎ体操」はもちろん身体を動かしてほぐす効果もありますが、主目的は「脳の体操」です。
「ブレインジム」は米国や豪州で、プロスポーツチームや教育機関に取り入れられているそうです。

「脳に激しい運動をさせる前に、準備運動をしましょう」ということ。

しょうぎ体操会場よくわからないまま「しょうぎ体操、いっしょにやりましょう」とか言われると正直、「勝負に集中したいときに、そんなことさせねぇでくれよ」と嫌悪を感じる人がきっと多いですよね。一方上記のようなことを知れば、やりたくない人も「まぁ、話しとしてはワカる」と少なくとも思ってくれるのでは。

プレスリリースされ取り上げてくれるメディアも出てくるでしょうが、あまりエンターテインメントに打って出ているような印象が走らないように注意しつつ、脳の健康促進についての提案であることを丁寧に説明して将棋ファンの理解を得てゆくのがいいんじゃないかと思います。

おっと、「じゃないか」とかひとごとのように言ってる場合ではないですね。もはや演者側ではないですか。
GSGのみなさん、「しょうぎたいそうって、あれなに?」と聞かれたら、
「動きのひとつひとつが脳の色んな部分とつながっています。一曲やると脳全体がバランスよく活性化するようになっています。将棋だけでなく勉強やスポーツなど、頭を使うことの前の準備運動に最適です」
と答えましょう。

しょうぎ体操2