大学では3年までに単位を大方とり終えて、4年のときには杭打ちの施工管理のアルバイトをずっとやっていました。現場から現場へ、気の荒い職人さんたちとよくやってたと思います。
せいぜい低層マンションだったので難しい工法はなかったですが、次の現場が詰まっているんで少しでも工期が延びるとタイヘン。とにかく期間内に仕事をやり終えるというのが最大の課題でした。
色々なアクシデントが起こります。近隣からの苦情・・・騒音や揺れ等。またとんでもない岩に当たってドリルが中に入っていかなかったり。普通にやってたら工期どおりに終わらないのをナントカするのが仕事といってよかったかもしれません。大きい会社の人はそういったもみくちゃになる所に居たがらないので、面倒な部分まで含めて我々下請けにお任せ。当時はそうでした。今はワカリマセン。
旭化成建材が問題になっていますが、その下に下請けの杭打ち業者がゼッタイ居るはずなんです。
ポイントは、旭化成建材の社員が、全ての杭について最後まで監督していたのかどうかだと思います。「居たんか?」ってことですね、要するに。業者に任してたんじゃないかと。
任されるとたぶん杭打ち業者は、とにかく期間内に杭を入れ終えるということを優先してしまうと思う。
で、たぶん元請の担当者は、「杭を入れ終えたと業者が言っているんだから支持層に届いたんだろう」ということで、「改ざん」というより「そこに支持層があったように報告書を作ってしまった」のではないか? 意図的に悪意を持ってやったのではないと自分では認識している。
報道では、現場担当者へのヒアリングでは「紛失によるデータの転用は認めたものの、杭未達の事実を隠蔽する意図は否定したという」とあります。
あくまで個人的な推測ですが、上記のような感じではなかっただろうかと。つまりデータは、紛失というより録ってないかもしれない。
こういった問題が起こると世間的には責任の所在とか会社組織の欠陥のほうに目が向きがちですが、現場の事情はどの会社でも同じなので、ひとつの会社の管理体制の問題だけで終わらせるのはアブナイ。
余談ですが、タイトルは懐かしい刑事コロンボの「パイルD-3の謎」を真似たもの。殺人犯が死体をビルの基礎工事中のパイル(杭)の中に埋め込もうと計画するストーリーで、子供の頃に見て今でも覚えているほどの名作でした。
せいぜい低層マンションだったので難しい工法はなかったですが、次の現場が詰まっているんで少しでも工期が延びるとタイヘン。とにかく期間内に仕事をやり終えるというのが最大の課題でした。
色々なアクシデントが起こります。近隣からの苦情・・・騒音や揺れ等。またとんでもない岩に当たってドリルが中に入っていかなかったり。普通にやってたら工期どおりに終わらないのをナントカするのが仕事といってよかったかもしれません。大きい会社の人はそういったもみくちゃになる所に居たがらないので、面倒な部分まで含めて我々下請けにお任せ。当時はそうでした。今はワカリマセン。
旭化成建材が問題になっていますが、その下に下請けの杭打ち業者がゼッタイ居るはずなんです。
ポイントは、旭化成建材の社員が、全ての杭について最後まで監督していたのかどうかだと思います。「居たんか?」ってことですね、要するに。業者に任してたんじゃないかと。
任されるとたぶん杭打ち業者は、とにかく期間内に杭を入れ終えるということを優先してしまうと思う。
で、たぶん元請の担当者は、「杭を入れ終えたと業者が言っているんだから支持層に届いたんだろう」ということで、「改ざん」というより「そこに支持層があったように報告書を作ってしまった」のではないか? 意図的に悪意を持ってやったのではないと自分では認識している。
報道では、現場担当者へのヒアリングでは「紛失によるデータの転用は認めたものの、杭未達の事実を隠蔽する意図は否定したという」とあります。
あくまで個人的な推測ですが、上記のような感じではなかっただろうかと。つまりデータは、紛失というより録ってないかもしれない。
こういった問題が起こると世間的には責任の所在とか会社組織の欠陥のほうに目が向きがちですが、現場の事情はどの会社でも同じなので、ひとつの会社の管理体制の問題だけで終わらせるのはアブナイ。
余談ですが、タイトルは懐かしい刑事コロンボの「パイルD-3の謎」を真似たもの。殺人犯が死体をビルの基礎工事中のパイル(杭)の中に埋め込もうと計画するストーリーで、子供の頃に見て今でも覚えているほどの名作でした。