シリーズ化してしまいましたが(笑)、これで最後だと思います。

「組んでから、どう進めていいかわからない」
という方が、特に女性では多いと思いますので、参考になる部分があればと思いました。

下の図は四間飛車の基本図。ここまで手数は13手。
レディース大会の初級〜中級クラスでは、とりあえずここまでは目をつぶって進めるという方がとても多いです。

四間飛車基本図


GSG端攻めは、四間飛車でやっている子もいるのですが、いちばん進めやすいのは「5筋位取り中飛車」からです。13手進めて、上の図と合わせてみます。こうなります(先後逆表示)。

13手経過図


中飛車側が▲5六銀と立ったときですが、やはり次に▲6五銀と出られて▲5四歩から攻められるのが気になるようです。△6四歩と銀出を防いでくる方が多いです。そして、これを突いたからには△6三金と上がります。
中飛車側も2手進めてみます。下図。

15手経過図


もう、それっぽいですね。上図から△7四歩〜△7三桂とわざわざ端を薄くしてくることもあるくらいで(その場合は▲8五桂はイラナイ)、▲9七香〜▲9八飛で準備完了です。

この作戦のメリットは、「どうやったらいいのかわからない」ということがないこと。
相手が何もやってこなければ淡々と端攻めを実行するだけですし、こちらが仕掛ける前に仕掛けてこられたらそれに対応し、失敗したらどうすればよかったか反省して経験を積んでいく。「これだけおぼえて、さぁ楽しんでいこう」とやりやすいです。

尚、繰り返しますがレディース大会の初級〜中級向け。特に小学生大会などでは中々こんなに悠長に駒組みできないです。