スーさんが
「プロ棋士にご指導いただける機会があるときに子供たちの様子を見ていると、どうもありがたみをわかっていない気がする」
とボヤいて、私が笑いながら頷くというのが酒の席のお決まりのやりとり。

ショウギナデシコのときもせっかくプロ棋士が回って来てくれているのに、3人対局が終わるとじっとしてませんので(笑)。

GSGがどっかへ遊びに行っちゃった後も、対戦した相手チームの方々がGSG端攻めの対処を熱心に相談されていました。
「相振り飛車の場合は、玉側の端歩を突くと9五の地点でアタリが早くなるので、突かないほうがイイ」
と教えられていて、
「そっかぁ!」
と、伝授いただいた解決策に喜びの声を上げられていました。
それを、『あいたぁ〜』と思いながら見ていたという・・・

「ロケットぉ!」
とか、言ってきますんで、気をつけていただければと。

下図。後手側が△9四歩を省略していますが、こっちも▲9七香を省略して直接飛車を回り「ロケット飛車」の形にするんです。

GSG端攻め2


上図から、▲9三桂成とイキナリ飛び込んできます。
以下、一例を示すと△同香▲9四歩△同香▲同飛△9三歩▲同飛成!△同桂▲同角成△8一玉▲9二歩(下図)。

GSG端攻め3


上の図では△8二桂と受けるしかありませんが、初〜中級者には短い時間で対処することが難しいようで、けっこうすんなり▲9一歩成△同玉▲9二馬で勝ちになります。

「いちばん上の図で、▲9三桂成のときにとらずに△7一玉と逃げるのは?」
その場合は色々考えられますが▲9四歩と突いておいて、ちょっと乱暴ですが▲8二成桂△同玉▲9三歩成で上の順に合流させるのが子供向けにはわかりやすいかなと思います。