週刊新潮の3月26日号に「東大合格校はなぜ『男子校』『女子校』ばかりなのか?」という特集が掲載されていて、興味深く読みました。

東大合格者数の上位20校を並べたところ、ほとんどが男子校もしくは女子高であるとのこと。その理由について、さまざまな研究や学者の説などを引用して考察がされていました。つまり、男子脳と女子脳のつくりにちがいがあるため、「授業の進め方も男女で違えなければならない」のではないかという仮設について。

私としては、それが成立するとなると将棋もそうなんじゃないかということになるので。

飲み屋の酔っぱらいのオッサン的には「いらん煩悩がねーほうが勉強に集中すんじゃねぇか?」と一言でかたづいてしまいそうですが、まぁそれは置いといて。

オモシロかったのが、ある中高一貫の女子校では、運動会を学年対抗にしているとのこと。その方式が生徒たちも好きなんだとか。中1と高3では、高3のほうが運動能力が高いから勝敗は明らかなんですが。
「女子は勝ち負けよりも、自分たちのチームワークをどれだけ高めることができたかに重きを置く」
そうです。
「男子は『命令』によって縦型の組織を作るのが好きだが、女子は『共感』によって横型の組織をつくるのが好き」
そういった環境つくりということも重要な要素なのでしょう。

具体的に勉強ということについては、

「女子は言葉を音の連続として覚える音韻メモリーを使うのが得意なのに対し、男子は視覚的に画像で覚える視空間メモリーを使うほうが得意」
「男子には図解形式の板書が記憶に残りやすく、女子には話し言葉で説明を加えながら板書するほうが効果的」

ナルホド。と、いうことは将棋に置き換えると・・・

男子はきっと、たくさん対局をしていくと「あっ、このパターンだな」というのが類似局面ごとに頭の中で分類できるようになっていくんではないかという仮設になりますね。

女子は、「こういうときはね、こうすればうまくいくよ」と言葉でガイドしてあげたほうが覚えがはやいと・・・っていうか、将棋のようなまさに図形の競技では、そういうサポートをしてあげないと自分ではなかなか経験値を上げてゆくことができないのが全体的な傾向なのではないかということになる。

将棋界では、昨年の女子アマ団体戦で日本将棋連盟のスクールに通う女性たちからなる「イケメンラヴァーズ」さんのグループが大活躍をしたのが記憶に新しい。きっと連盟スクールでは若手棋士の先生たちが丁寧にポイントを解説してくださりながら指導対局あるいは練習対局をしていて、その効果が現れた・・・という仮設も成り立つかもしれませんね。

さて話を戻しますが、その新潮の記事の中で私が注目したのが、ランキング入りしている数少ない共学の高校の中に渋谷幕張の千葉と東京が2校とも入っていること。共学の良さで伸びている点があるとすれば、どこらへん強みなのか、今年からGSCの優秀な頭脳たちが6年間通いますので、私も勉強になることがあればいいなと期待しています。