昨晩のEテレ「将棋名人 羽生善治 / 伝説のチェスチャンピオン ガルリカスパロフ」対談はよい番組でした。考えさせられることがいろいろありました。

いっぽう、GSCではこちらのほうが急務(笑)。矢倉のみなさん注目。
教室で度々登場している局面。まだ互角なんですが、実際問題、先手はメンドクサイ。
矢倉くずし対策2



じっくり指したいタイプの子が現在、頭を悩ませている序盤。いっしょうけんめい考えました。よかったら使ってみてください。

初手から△8四歩▲7六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲6六歩△7二銀▲8八銀△8三銀▲7八金△8四銀。

この場合ですが、もぅ矢倉をやめて▲6八飛と回っちゃおう。四間飛車にします。矢倉だとあいてが攻めてくるほうにわざわざ玉を近づけるので、メンドクサイ。上手な人は受けてあいての攻めを切らして勝つんですが、それはもっと強くなってからやろう。

矢倉くずし対策1


上図から、△7四歩ときたところで▲6五歩と角道をあけましょう。
ねらいは、角交換から▲5五角。あるいはあえて8六で清算させてから▲9五角の王手飛車をねらう作戦もいいかもしれませんね。
あいてが角道をあけていなければ、△7五歩▲同歩△同銀とよびこんで▲5五角と飛び出す。

先手に▲6四歩から3四と7四の歩をパクパクたべちゃう順もあり、後手は悩ましい。いちばんぶなんにおさめるのは△7三銀と引く手。その場合は、▲2二角成△同銀▲7七銀として、しばらく駒組みになるでしょう。
囲いは、玉を右側にもっていって美濃囲いをめざします。

矢倉くずし対策3


最終的には、最近プロでも流行している「角交換四間飛車」の形になります。