テーブルマーク杯が近づいてきたので、また切れ負けルールのお話を。

ともかくイベントを楽しめたらいいという考えであれば特に気にすることはありませんが、「予選を勝ち抜いて決勝トーナメントを戦いたい」ということでしたら、念頭においてください。
5年前のこの記事をご参考にいただけたらと思います。

テーブルマーク杯は、午前中にブロック予選が行われ、3局指して3連勝した子が決勝トーナメントに進みます。その他の子は、その後は自由対局となります。

まず予選ですが、1対局の時間は15分。15分たって勝負がついていない場合は、時計(チェスクロック)が置かれ、そこから各々持ち時間3分の「切れ負け」ルールとなります。

予選を勝ち抜いて決勝トーナメントを戦う場合は、最初から時計が置かれます。各々持ち時間10分の「切れ負け」ルールです。

この「切れ負け」ルールの将棋ですが、いつもの将棋とは別のゲームになるというくらいの覚悟でいてください。つまり、どんなに勝勢だったとしても、時間が切れると負けになります。
もちろん時間内に相手玉を詰ますことができたらよいのですが、勝負が長引くと、将棋で勝っているほうが勝つのではなく、時間を余しているほうが勝つということになります。

傾向として、優勢な方が間違えないで慎重に相手玉を捕まえようとしますので、時間を使います。一生懸命がんばってもう少しで勝ちだったのに負けを宣告され、大泣きとなります。

疑問視する声もよく聞くのですが、ものすごい人数が参加する巨大イベントを、きっちり時間管理して進めるためには、止むを得ないだろうと個人的には考えています。


・・・と、毎年のように書いているのですが、あまりこう言って薬が効きすぎると実は弊害も。

初手から最終手まで、ノータイムでバッツンバッツン指しては時計を叩き続けるような子もいます。それで「負けました」とか言われると、「バカものぉっ!」と絶叫したくなる(笑)。考えてないんだから、当たり前ですよね。

根っから早指しの子には、逆に「時間を有効に使って、ペース配分を考えてね」という風に言ってあげたほうがよいかもしれません。


尚、16日(日)の東京大会ですが、9時30分までに会場受付に行けば当日参加OKとサイトに出ています。こちら
申込みそこねた子も、出たい子は早起きして会場へ!