7月19日(土)から20日(日)に行われた「電王戦リベンジマッチ 習甦vs菅井竜也五段」をニコ動でタイムシフト視聴しました。終盤まで互角の素晴らしい対局で、堪能させていただきました。

何より、矢倉+棒銀という作戦の選択がとてもありがたかったです。

ちょうど今、しょうタイムの居飛車の子たちが「矢倉に囲って棒銀で攻めよう」をやっているので、子供たちにも言ってあげられます。
「菅井五段が、コンピューター相手に互角に戦った戦法だよ。自信持って使ってね!」

矢倉に囲い棒銀で銀交換をして、下図。似た局面に、みなさんもよく出会いますよね。さあ、ここからどうするか、いつも悩みますね。
菅井五段は、▲4六歩〜▲4五歩と4筋の歩を伸ばしてゆき、▲4四歩と叩いて▲7一角と攻めました。

電王戦リベンジマッチ1


棋譜を記しますと、上図から▲4六歩△6四銀▲4五歩△同歩▲4四歩△同歩▲7一角△4二飛▲5二銀△6九銀と進み、下図となりました。
みなさんも、ぜひ試してみてください。また、後手のコンピューター「習甦」が指した△4九角と△6九銀も強力な攻めです。これも真似てみてください。どんなときにどんな攻めがイイか、研究してみましょう。

電王戦リベンジマッチ2



また、振り飛車の子たちにも朗報。久保利明九段が今回のリベンジマッチの紹介ビデオの中で「コンピューターにはノーマル四間飛車(みなさんが使っている角道を止める普通の四間飛車です)が勝ちやすい」と言っています。
コンピューターに勝てる戦法なんですって。自信持って磨きましょう!