ゴキゲン中飛車を指す子は、3月27−28日に行われた王将戦第7局に注目。棋譜を並べてください。

超速▲3七銀に対する△4四銀型は手堅いのですが、菅井ノート(後手編)に「△4四銀型で戦う気にはなれない」と書かれてあり、その理由として居飛車が角道を止めない穴熊に囲う順が紹介されています。

ところが最近、渡辺明二冠がゴキ中で超速に対しこの△4四銀型を採用していて、注目されるところです。先の王将戦最終局でもこの形で羽生善治三冠を相手にタイトル防衛しました。相穴熊となっています。

王将戦第7局


急戦は研究量がモノを言うから、あれこれ忙しい小学生にはタイヘン(笑)。穴熊を指し慣れている子は超速に対しては△4四銀型で無難に駒組みして、あとはそのとき勝負というのもアリかもしれないですね。

ただし相手が二枚銀できたときの対策は必要。同じく王将戦第4局では羽生三冠が二枚銀で勝利しています。渡辺二冠曰く、2筋の歩交換から「▲2五飛と引かれ、対策が良く分からなかった」とのこと(下図)。

王将戦第4局


△1四歩を突いておかないといけないみたいですね。▲5五銀左からこられたときに、△1三桂と飛車を追えるようにしておく必要があるようです。