1月25日の教室で、「中飛車一本で中級クラスまできたけど、上級の相手は駒組みがゴツくてどう攻めていいのかワカらず手詰まりになり、適当になんかやってはみるものの、いつも返し技をかけられヤラれてしまう」という子のための講習をしました。復習用に、アップしておきます。

1.まずは、中飛車に振り、5五歩・5六銀の形を急ぐ。相手が居飛車でも振り飛車でも。
2.オイシイ局面があればもちろん仕掛けるが、そうでなければ淡々と、美濃囲い・6六角・7七桂・7八金と組んで、飛車を下段に引く。
3.そこで相手の陣形を見る。▲4五銀あるいは▲6五銀と出て中央から攻めきることができそうなら仕掛ける。せっかく中飛車にしているのだから、相手が居飛車だろうが振り飛車だろうが、真ん中から手がつくれればそれがイチバンいい。

4.中央が金や銀2枚で守られていて突破できそうにない場合・・・

4−1: 相手が居飛車の場合

下図で、相手が飛車先を切っている場合(ほぼ9割がた切っていると思う)、まずは▲8九飛と回り▲8六歩からの飛車先逆襲を狙う。
相手がそれをきらって△8五歩とか打ってきたら、▲9五歩△同歩▲9九飛と仕掛ける。香車を交換した後の▲8四香を狙う。
なんでも中飛車・対居飛車


4−2: 相手が振り飛車の場合

下図が理想形。▲9五歩から仕掛けてよし。▲4六歩を突いてある理由は、△2六歩▲同飛△同歩が王手銀とりの十字飛車になるから。相振りの場合はこれに注意。
なんでも中飛車・対振り飛車



実戦では、後手から何の仕掛けもなく上図までゆっくり組めることは少ない。どんなパターンでどうヤラれたかあるいはウマくいったか、たくさん指して経験値を上げてください。
定跡の勉強不要。上記方針に従いとにかく指しまくる。空いている時間には一生懸命詰将棋を解いて終盤力をつけて。そしたら初段くらいまではこれ一本で戦えると思います。