息子は寝室でガキ使を見ながら就寝。
私は居間でNHK紅白〜生さだ(年の初めはさだまさし)などTVを流しながら、時折うとうとしつつ将棋盤に駒を並べていました。
気になったので書きます。

あーと思いながら見ていましたが、誰も何も言わないよりは微力ながら援護したいと思います。
NHK紅白の泉谷しげるさんのステージ、印象悪い人も居たのではないでしょうか。「今日ですべてが〜」をアカペラで歌うところで、「手拍子するな!」と客席に向かい怒りましたね。前日のリハーサルでも、この部分でリズムを入れたドラムにブチ切れたそうです。

12月29日投稿のこの記事をご参照ください。泉谷さんは今、このようなテーマについてこのような表現方法をとることをやっています。

泉谷さんが語りかけようとしたのはきっと、テレビをポツンとひとりで見ているさえない日々を送っているアウトローたち・・・ホントはそういった人々が大多数のはず。
ほら、こうやってさ、ボソッとつぶやいてみろよ。そして、何とか生きていこうぜ・・・
『今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる 今日ですべてがむくわれる 今日ですべてが始まるさ』
訴えるのではなく、ひたすら自分の内側に向かって語りかける、そんな表現をする泉谷さんが居ました。きっと、シ〜ンとした静寂のなかでこれをやりたかったのでしょう。

手拍子で盛り上がるとか、相容れないですね。自分がつくりたい空間とのギャップにいらだつ泉谷さんの気持ちがよくわかります。紅白に選ばれてきているような光を浴びた芸能人が、頭の上で大きく両手を手を叩いて会場を楽しくしようとしている。オマエらじゃねーよ。余計なことすんな!誰が頼んだ!

ただ、番組を盛り上げようという責任感を持つ出演者やスタッフとしては、大島優子さんの衝撃の卒業宣言の直後でもあり(事前打ち合わせあったのでしょうか?)、圧倒的なパワーを持つ泉谷さんのパフォーマンスで空気を変えたいという気持ちになったとしても、やむを得ないですね。むしろ、一所懸命仕事しようとしてそうしたはず。

事故かな、と思いました。

でもひとつ、カメラはグッジョブでした。「今日ですべてが〜」のところ、途中からは他に振らずに泉谷さんのバストアップを固定でとらえ続けていました。目線、表情、素晴らしかったです。泉谷さんが何をしようとしているか、理解したのでしょう。おかげで、より多くの人が受け取ることができただろうと思います。