森内俊之名人が表紙のAERAの11月18日号、話題になっていますね。

「急増する働く女性のうつ」というのが表紙にも掲載されているひとつの大きなテーマで、現代女性が仕事のほかに有意義なコミュニティーを持つことの重要性を暗に仄めかした上で、女子将棋にもっていっている感じ。オモシロイ編集です。

しかし煽ってますね〜、ハラブログでもここまでは書かない(笑)。そのうち「将棋合コン」とか「将棋で婚活」とか、はじまるんじゃないかと思わせるくらい。今の子たちが大人になる頃には、「将棋やっててよかったぁ〜」と思えるようになるといいですね(笑)。

子供といっしょにお母さんも指してくれるようになったり、将棋漫画がきっかけだったり、お稽古ごととして興味を持ってくれたり・・・様々な入口から大人の女性の将棋人口が増えているのは、嬉しいことです。

実は、女性だけでなく大人の男性にも同様のことが起きてるんですけどね。「級位者でも出やすいような大人の大会ってありますか?」というような質問を、けっこう聞いたりします。首都圏に限って言えば、かえって女性のほうが恵まれているくらい。

当ブログは微力ながら、せっかくなのでもうひとつ、世の中に注目してほしいのが、シニア世代の初心者。この記事を書いたのが4年前。

痴呆や脳疾患の防止など医療の面から、あるいはコミュニティー参加の重要性からも、シニア世代に将棋が果たしうる役割はその可能性が実に大きく、現に欲している人々は多いんです。ただ、道場でバチバチという場はちょっと行きづらいし、一回に二・三千円もするような教室も金銭的にムリ。

4年前の上記の記事からどうなったかというと・・・未だに時々色んな方がのぞいてくれるのですが、やはり子供に混ざって続けてくださる方は居ないです。同世代が多いコミュニティーで、初心者も参加しやすい和気あいあいのユルい雰囲気を欲しているのでしょう。

残念ながら、マスコミも将棋団体も、この部分はわかっていても取り上げにくい。仕方ないですね。お金にならないので。細々と、年金でなんとか暮らしている人たち。
有志ががんばってそういった方のためのサークルをつくってくれている例もあるのですが、やはり中心になっている方が他界や何らかの理由で続けられなくなるのを機に、なくなってしまいます。

出来れば市町村などの自治体が将棋に目を向けてくれて、予算をつけて引退棋士・女流棋士などの先生を定期的に招いてそういった場を設けてくれることが全国各地で行われるようになるといいなと思います。
そうなるためには、世間が将棋に目を向けてくれるようになるセンセーションが必要でしょう。「女子が殺到!かくも面白き将棋の世界」(AERA)・・・いいじゃないですか。大いに煽ってほしいです。

こうしてみると実は、市川市将棋愛好会連盟がいかにスゴいかというのを改めて感じます。
WEB上に出してしまうとかえってご迷惑がかかるかもしれないので詳細は伏せますが、月に何度かの例会を、毎月たった500円という金額で(3年前・今は未確認)、女流プロの先生が来られて面倒みてくださっています。ご年配の初心者の女性から、もちろん社会人の級位者の男性から、半日将棋を楽しめる会をずーっと継続している。その延長線上に市川市民大会があります。20年。

それにさらに女子将棋の要素が加わったので(笑)。最強です。
AERAの特集を読んで、市川市民大会を改めて誇りに思いました。

市民会館と葛飾八幡
市川市民会館と葛飾八幡宮


※追記
タイトル「AERA特集と市川市民大会」としていったんアップしましたが、記事に掲載されていると誤解を与えかねないので訂正しました。