10日テーブルマーク杯に出場する子は、「切れ負け」ルールに注意してください。

普通の大会は、長引いている対局には時計が入ってきて1手30秒とかになりますが、「切れ負け」というのは、例えば各々持ち時間5分とかで、時間が切れたらどんなに勝勢でも負けになります。

基本的にこの大会はイベントを楽しんでくれたらいいと個人的には思うのですが、「予選を勝ち抜いて決勝トーナメントに行くんだ!」という意気込みの子は、念頭においてください。

こちらのエントリーをご参照ください。2009年のことでしたが、とても悔しい出来事でした。こういったことが起こります。


実は、もうかなり年月も経ちましたので書きますが、逆に行徳の子が勝ちになってしまったこともあります。

完全に敗勢となり、どうしようもなく考え込んで、どんどん時間が過ぎてゆきました。時計が入ってきて、仕方なく自陣にバチバチ駒を打って受けていった。相手が数を足せばこちらも足す。それだけ。
相手は、「どうやってふりほどこうか」と考えるので、時間を消費する。こちらはやることは単純だし、どうせ負け将棋。やがて時間を気にしてあせった相手が、どんどん駒を切って暴発してきた。結局足りずに、行徳の子の手元には金銀財宝ザックザク。逆転。

相手の子は顔を真っ赤にしてブルブルしていました。
『オマエが指さねぇから時計が入ってきたんじゃないかっ!』
もちろん口には出しませんが、当然そう言いたかったことでしょう。


決勝トーナメントには全ての対局に時計が入り両者に初手から同じ持ち時間が与えられるので公平ですが、予選は悲劇が起こりがちです。
みなさんの感覚で普通に教室と同じようなスピードで指せば基本的には問題ないはずですが、時計が入ってしまった場合は、どのように戦うか方針を決めましょう。将棋で勝ちにいくのか、損のない手を早く指し続け時間で勝つか。