女子アマ王位戦の件で触れた女流棋士認定制度で進展がありました。
日本将棋連盟サイトに「日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について」という題名で告知がなされまして、色々と物議をかもしそうな内容です。が、私はそのひとつ前の告知「女流棋士仮会員(女流3級)資格付与規定」・・・こちらのほうが本質であろうと見ていますので、まずはこちらから。
27歳未満という年齢制限はあるものの、連盟がアマチュアあるいは他団体所属新人女流への連盟棋戦へ門戸を開いた新しい制度。歓迎すべきものです。
アマチュア枠を勝ち取って参加した女流棋戦でのベスト8というのは、一見少し厳しいですね。ただ、アマ強豪の方がプロ棋士になるためのプロ編入制度は相当にハードルを高く設けていますし、それくらいの力を見せて欲しいというのは理解できます。「この人は認めてあげるべきだ」と誰もが納得するくらいに。
また、「連盟等のプロ組織に対して書面により、仮会員の申請を行う」や「連盟所属の場合には、師匠を必要とする」などの文面から、新制度の基準を満たした者がLPSAに所属することも想定されています。
従い、連盟が制定する新制度としては妥当なものという印象を受けました。
さて、「LPSAへの対応」文書ですが、私は9月30日に更新期限を迎えていたという合意書も週刊誌の記事も知りませんし、その内容については何ともコメントしづらいです。
ただ大まかに、女流棋士の認定制度については当面、上記を最終結論として幕を引くための文書かなと思いました。LPSAとの協力関係が前提となっているとマイナビのときのような議論が発生したり今後も引きずったりする恐れがあるため、もうきっぱりお別れします、スポンサーおよびファンの皆さま、ご理解よろしくお願いしますと。
組織としてのLPSAとのお付き合いを終了しトラブルの火種をなくして、さっぱりさせたというように見えました。
個人的にも、文書の内容について異論反論あるかもしれませんが、大筋は、数年来の懸案事項の最終的な形が出来たのだろうと思います。LPSA所属女流棋士や新人さんの棋戦参加への門は開かれていますし、既存のスポンサーさんからさほど不満が出るとは思えません。
もし「女流棋士」が国家資格等であれば、「同じ公益法人が差別されるのはおかしい」ですが、連盟の社内制度なので、それは無理そう。また「独占」の概念も、スポンサーになってくれる企業は従来の新聞社等だけとは限らないので、成立しない。つまり、法的に争うような争点も見当たらないです。
熱心な女流棋戦ファンの中には、「だって本来は女流棋士全員で独立して今の棋戦はその団体のものだったはずじゃないか。両方に同じ権利があるはず」と言いたくなる方も居るとは思います。でも、それこそこの世から戦争が無くならない理由ですから。子供たち見ていますので、私はそれは言えません。
LPSAにとっても前進だと思います。27歳以上の女性はLPSAを頼らざるを得ないことがさらに明確になりましたし、また、「古いお師匠さんの制度とか、メンドクサくってイヤ」という女子や若いお父さんお母さんにとっては、「LPSAってどうなんだろう?」というのは目のいくところでしょう。その他にもどこで特徴を出すのか、模索すべき真の独立の時。
連盟研修会でC1にあがったりプロ棋戦でベスト8になった女子に「LPSAに所属したい」と言ってもらえるような、そして多くの企業がスポンサー価値を認めるような、魅力的な発信力を持つことが重要だと思います。
日本将棋連盟サイトに「日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について」という題名で告知がなされまして、色々と物議をかもしそうな内容です。が、私はそのひとつ前の告知「女流棋士仮会員(女流3級)資格付与規定」・・・こちらのほうが本質であろうと見ていますので、まずはこちらから。
27歳未満という年齢制限はあるものの、連盟がアマチュアあるいは他団体所属新人女流への連盟棋戦へ門戸を開いた新しい制度。歓迎すべきものです。
アマチュア枠を勝ち取って参加した女流棋戦でのベスト8というのは、一見少し厳しいですね。ただ、アマ強豪の方がプロ棋士になるためのプロ編入制度は相当にハードルを高く設けていますし、それくらいの力を見せて欲しいというのは理解できます。「この人は認めてあげるべきだ」と誰もが納得するくらいに。
また、「連盟等のプロ組織に対して書面により、仮会員の申請を行う」や「連盟所属の場合には、師匠を必要とする」などの文面から、新制度の基準を満たした者がLPSAに所属することも想定されています。
従い、連盟が制定する新制度としては妥当なものという印象を受けました。
さて、「LPSAへの対応」文書ですが、私は9月30日に更新期限を迎えていたという合意書も週刊誌の記事も知りませんし、その内容については何ともコメントしづらいです。
ただ大まかに、女流棋士の認定制度については当面、上記を最終結論として幕を引くための文書かなと思いました。LPSAとの協力関係が前提となっているとマイナビのときのような議論が発生したり今後も引きずったりする恐れがあるため、もうきっぱりお別れします、スポンサーおよびファンの皆さま、ご理解よろしくお願いしますと。
組織としてのLPSAとのお付き合いを終了しトラブルの火種をなくして、さっぱりさせたというように見えました。
個人的にも、文書の内容について異論反論あるかもしれませんが、大筋は、数年来の懸案事項の最終的な形が出来たのだろうと思います。LPSA所属女流棋士や新人さんの棋戦参加への門は開かれていますし、既存のスポンサーさんからさほど不満が出るとは思えません。
もし「女流棋士」が国家資格等であれば、「同じ公益法人が差別されるのはおかしい」ですが、連盟の社内制度なので、それは無理そう。また「独占」の概念も、スポンサーになってくれる企業は従来の新聞社等だけとは限らないので、成立しない。つまり、法的に争うような争点も見当たらないです。
熱心な女流棋戦ファンの中には、「だって本来は女流棋士全員で独立して今の棋戦はその団体のものだったはずじゃないか。両方に同じ権利があるはず」と言いたくなる方も居るとは思います。でも、それこそこの世から戦争が無くならない理由ですから。子供たち見ていますので、私はそれは言えません。
LPSAにとっても前進だと思います。27歳以上の女性はLPSAを頼らざるを得ないことがさらに明確になりましたし、また、「古いお師匠さんの制度とか、メンドクサくってイヤ」という女子や若いお父さんお母さんにとっては、「LPSAってどうなんだろう?」というのは目のいくところでしょう。その他にもどこで特徴を出すのか、模索すべき真の独立の時。
連盟研修会でC1にあがったりプロ棋戦でベスト8になった女子に「LPSAに所属したい」と言ってもらえるような、そして多くの企業がスポンサー価値を認めるような、魅力的な発信力を持つことが重要だと思います。