大会のエントリークラスの件、けっこう反響あったようです。

そうなんですよ。

一生懸命がんばって大会でたくさん勝てたのに、「スイス式得点計算」とか訳のワカラナイことを言われて賞状がもらえず、次の大会では強い子の中に放りこまれてしまう。「じゃぁ、ナマけてたほうがオイシイじゃないか」って、なっちゃいますね。

本来は、表彰されるのは代表クラスの上位だけなのでしょう。極端な弱肉強食にすれば、矛盾はなくなります。
しかし、将棋界には普及という重要課題があり、多くの子にそれぞれのレベルに合った目標を持ってほしいということがあるのだと思います。
万人にやさしい制度にすると、どうしても矛盾が生じます。ご了承ください。

矛盾が許容できないなら、ぜひトップを目指してください。


さて、段・級に関しまして、カラすぎるとかアマすぎるとか、疑問がある方もいらっしゃると思います。
下記は、日本将棋連盟から指導員に示されているガイドラインです。ご参考まで。
行徳将棋クラブの設定は、かなりカラいと思います。みなさん、自信を持ってください。
でも・・・みなさん、棋譜は書けますか? ゲームとしての将棋が強いだけでは、ダメですよ!


日本将棋連盟<棋力とその主な指標>

8−10級:
理解度・・・駒の動かし方、ルールがわかる。基本的マナーの習得。
詰将棋・・・盤上で駒を動かして1手詰めが解ける(30題以上)。
実戦対局数・・・20局以上。
対プロ駒落ち・・・10枚落ち。

6−8級:
棋譜・・・1手ずつの棋譜の読み書きができる。
理解度・・・相手陣を攻撃目標にして最後まで指せる。
詰将棋・・・盤上で駒を動かさずに1手詰めが解ける。
実戦対局数・・・50局以上。
対プロ駒落ち・・・9枚落ち。

5−6級:
棋譜・・・棋譜をゆっくり並べられる。
理解度・・・駒の利きに慣れ、ある程度指し手の価値観を持って指せる。
観戦・・・プロの将棋を見て少し理解できる。
詰将棋・・・盤上で駒を動かして3手詰めが解ける(50題以上)。
実戦対局数・・・100局以上。
対プロ駒落ち・・・8枚落ち。
その他・・・将棋雑誌・単行本などを20冊以上読む。将棋の局面を見ると興味がわく。

4級:
理解度・・・序盤の基本戦法を用い合理的に指すことができる。
詰将棋・・・盤上で駒を動かさずに3手詰めが解ける。
実戦対局数・・・200局以上。
対プロ駒落ち・・・7枚落ち。

3級:
棋譜・・・指し手と符合に素早く対応し、対局している将棋の棋譜が書ける。
理解度・・・将棋用語・格言をかなり理解でき、手筋を実戦である程度使える。
詰将棋・・・盤上で駒を動かして5手詰めが解ける(50題以上)。
実戦対局数・・・300局以上。
対プロ駒落ち・・・6枚落ち。
その他・・・将棋雑誌・単行本などを50冊以上読む。連盟推薦市販ソフトに勝つことがある。

2級:
棋譜・・・自分の指した将棋を部分的にある程度再現できる。
理解度・・・相手の狙いが分かり大事な場面での5手程度の読みがかなり正確にできる。
理解力・・・プロの将棋を見て十分楽しめる。
詰将棋・・・盤上で駒を動かさずに5手詰めが解ける。
実戦対局数・・・400局以上。

1級:
理解度・・・形勢判断がある程度でき、それに沿った指し方を選択できる。
理解力・・・ある程度プロの指してを予測することができる。
詰将棋・・・盤上で駒を動かして7手詰めが解ける。
実戦対局数・・・500局以上。
対プロ駒落ち・・・5枚落ち。

初段:
棋譜・・・自分の指した将棋を、ほぼ再現できる。
理解度・・・序盤から終盤まで指し手に自分なりの考えをスムーズに反映できる。
理解力・・・プロの指した手の意味を一応理解できる。
詰将棋・・・盤上で駒を動かさずに7、9手詰めが解ける(50題以上)。
実戦対局数・・・700局以上。
対プロ駒落ち・・・4枚落ちでプロと十分戦える。
その他・・・将棋雑誌・単行本などを100冊以上読む。市販ソフトと十分戦える。