このブログを見てくださっている子供教室の指導者の方もいらっしゃると思いますので、指導員として抱えている難しさなども書いてみたいと以前から思っているのですが・・・
保護者の方に、「ウチの子のことじゃないかしら?」「これってアタシ?」とか、いらぬ不快感など与えたりしないかとか、気になるもので、なかなか手がつかずにいます。

が、まぁ、そこを敢えて勇気を出して、ボチボチ書いてみたいと思います。
どうか誤解しないようお願いします。特定の方のことではなく、何年間かやってきた中での、一般的な傾向です。

将棋を指す子供たちにとって悲劇なのは、両親に「勝ったか負けたか」でしか判断してもらえないことです。
何て悲しいことでしょう・・・

スポーツだと、「負けたけど、いいプレーがあった。前より、ずっとイイ」というのが、プレーを見ていれば解ります。
将棋は、ワカラナイ。

「上達している = 勝率が上がる」
では、ない。と、いうのが、どうしても理解してもらえないです。

勝敗をたぐりよせる能力というのはあくまでひとつの要素でしかなく、それ以外にも将棋の対局には様々の要素があり、子供さんの個性が光るポイントは必ずあります。全ての子供さんに良いところがあり、日々充実度を増しているのがよく見えます。

それを折に触れ、一生懸命ご理解いただこうと試みるのですが、保護者の方には、なぐさみにしか聞こえません。どうしても、勝率に帰結してしまいます。

残酷です。

実は私に反省すべき点がありまして、自分が一番悪いのだろうと思います。
クラブ内で大会の入賞者がでたりすると素直に喜んでしまって、ブログでも浮かれた文章の投稿をしてしまうので。
「ウチの子は貢献できなくて申し訳ないです」というような言い方をされることがありまして、自分が与えている印象がいかにヤバイかということを思い知らされます。自分を殺したくなってのたうちまわったりします。

これからもやはり、入賞者が出たらとりあえず喜んじゃうとは思います。でも、悔しい子、悲しがっている子がほとんどなので、両親に解ってもらえない孤独感を、私も子供さんたちと共有していきたいと思っています。