昨日投稿の記事「NHKスペシャルメルトダウン連鎖の真相」に、追記。

NHK取材で明らかになったのは、以下構造上の欠陥:
・ 原子炉内の圧力を下げるためのSR弁の盲点。格納容器の圧力が上がると開かなくなってしまう。
・ 格納容器の圧力を下げるための装置の弱点。コンプレッサーから弁までの長く細い配管が強い地震で損傷してしまう危険がある。

特にSR弁の構造的欠陥については事故調でも触れられていないとのことでしたので、NHKのスクープなんだろうと思います。
このSR弁は「沸騰水型」と呼ばれるタイプに使用されていて、日本に五十数基ある原発の半分以上がそれですね。
安全性に問題があることが露呈してしまったので、「沸騰水型」原発は、よほど手を加えない限りは再稼働不可だと思います。海外にも相当影響出るのではないでしょうか。


先日再稼働となった大飯原発は「加圧水型」というものだそうです。「沸騰水型」に比べ格納容器がうんと大きく、爆発のような事態に至る危険が格段に小さいということで、減圧するための弁そのものがないということのようです。WEBで少し調べてみたのですが、
「沸騰水型より爆発する危険が極めて少ない」とする考え方もあれば、
「ひとたび水素が発生する事態になれば、格納容器が壊れたときの被害は沸騰水型の比ではない」という見方もあります。


私自身は、「何が何でも反原発。すぐ止めよう」とは言えません。この事故までずっと何の行動も言動もしていない訳なので、国の政策を認めていたのだと自覚せざるを得ない。エネルギー安全保障や温暖化の問題から原子力を主力のひとつとして採用しなければならないという方針を、受け入れてきてしまっている。また政策上、多くの過疎地にお願いして、原発を受け入れてもらい原発中心の経済で成り立っている町をつくってきてしまった。脱原発は、安全保障や環境問題、そしてそれらの町をどうするのかという議論とワンセットでなければならないと考えています。

しかし、
「いや、ダメだ。モノが違う。何かあった時の被害があまりにも大きい。経済が衰退しようがどんな問題が起きようが、国が滅びるよりマシ。即刻全ての原発止め」
という主張も、違うとは言い切れない。実際、昨年の3月、そうなる寸前だった。


う〜ん、どこからどうしたらよいのでしょうか。まずは、「沸騰水型」の原発ですが、どうでしょう、減圧のための新たな技術を開発し多額の費用をかけ工事をして・・・というのは、無理ではないでしょうか。様々の大問題を抱えること覚悟で、廃止の方向へいばらの道を歩むしかないと考えます。