21日の21時よりTV放送されていた、NHKスペシャル「メルトダウン連鎖の真相」を見ました。

衝撃的な内容でした。
福島第一原発の現場で指揮をとった東電の方の、
「日本がおかしくなるかもしれない」(大惨事になる)
という寸前まで追い詰められたという証言に、改めて愕然としました。

2号機は格納容器の圧力を下げるためのベント(弁の解放)が、結局最後まで出来なかったのですね・・・
格納容器が壊れて大量の放射性物質が放出される。それが、次の瞬間に起こりうる・・・そんな闇の中で何も出来ずに圧力を読み上げるコールを聞くことしかできなかった・・・
「腹の中に鉛を抱えた」

3月15日の朝、強い衝撃があり、圧力がゼロになった。
ついに来るべき瞬間が来た。現場の方は、自分自身はもちろん、この国の終わりを悟ったことでしょう。
呆然自失、無言、静寂。身震いするシーンでした。

実際には、放射能が原発建屋地点にモクモクと溢れ出たような形ではなく(そうなるともはや人が作業できなくなる)、何らかの形で大気に一気に放出されたらしい。のだけれど、何が起こったのかは、未だに究明されていないとのこと。
しかしともかくも、圧力が下がったことにより次の冷却のステップに行くことが出来た。

結果、その時放出された放射性物質は、もちろん莫大な量であり多くの被害をもたらしているのですが・・・被害者・避難者の方々に本当に申し訳ない言い方なのですが、その時点で格納容器内にあった量の範囲で済んだ。暴走していたら、日本は、ない。

今、私たちがこうして生きていられるのは、紙一重の偶然によるもの。

もちろん、現場の方々の死闘あってのことです。心から感謝します。
しかし、人間が100%コントロールしきって、危機を乗り越えたのではなかった。
最後には、何かわからない神風が吹いて、私たちは救われたのですね。

いや、救われてなんていないのかもしれない。ひと思いに殺されはしなかったが、癌は確実に大地を蝕んでいるのかもしれない。


今、思考が混乱しています。
明らかに自分たち、一回死んだんだなぁ、あるいは死を抱えているなぁ、と、それだけは意識しつつ。