二日経ちましたが、文科杯西部地区予選、印象に残ったことを幾つか。


大会の翌日、福栄中に報告のFAXを入れ、その後電話しました。教頭先生が丁寧に応対してくださいまして、県大会出場へのご理解を得ることが出来ました。

実は県大会の直後、6月21日から福栄中は試験でして、県大会の17日という日は、試験前期間で全ての部活が休みになっています。
福栄中の3人の子たちは皆、運動部に所属していまして、予選の日に部活の休みをとるだけでもかなりの覚悟が要ったはずです。その上さらに・・・
「もし勝ったら、県大会へは行くのか?辞退すべきか?」 ・・・ 各ご家庭で保護者の方と子供さんによく話し合っていただきました。そして、「勝てば、出る」という結論をもって、予選にのぞんだのでした。

部活動であれば、学校の特別活動ですので、予選を勝ち抜いたその先の大会が試験前と重なった場合にも、学校の承認と保護者のご理解のもと、出場するというのが自然な流れだと思います。
しかし、将棋は果たしてどうか? 個人戦なら各家庭の判断でよいですが、団体戦で、学校の活動ではないにせよ「福栄中」の看板を背負って公式戦を戦うというのがどうなのかという難題には、正解は無いですね。各ご家庭がどう考えて判断するか、3つのご家庭の意識が揃うかどうか。学校が難色を示しはしないか。

しかし事前にそこまで話し込んだだけあって、福栄中メンバー、気合い入ってましたね。立派でした。


さて一方、小学生の部。

今回、県大会出場権を獲得したのは南行徳小学校だったのですが、実は同じBブロックに居た浦安北部小もバランスがとても良いチームでした。3人の棋力の平均値は、南行徳に決して負けてはいないです。

ただ際立ったのが、南行徳の三将の3年生の子が、この日ラッキーボーイ的な活躍。特徴として、「相手は自分より強いかもしれない」「負けちゃうかもしれない」という「怖れ」の感情が無いらしく、どんなに強い子相手でも当然自分が勝つ気で指しいて元気がよく、普段教室でも何局に一局かは格上の相手に一発入れてしまうことがあります。この日も大会の緊張感の中、何発か入ったようです(笑)。その勢いが、運を味方につけたかもしれません。

その南行徳と決勝トーナメント一回戦で対決した、葛飾小供メンバーがそろわず二人で出場。常に1不戦敗のハンデを背負っての予選2位通過。まず主将の子がほとんど負けなかったのが立派。そして、キーマンは副将の2年生の子でした。
ブロック予選では優勢の将棋を王手放置であっけなく落としたりしていましたので、「もう少し経験を積んでからかなぁ」と思っていたのですが、同じ一日の中で尻上がりに調子を上げてゆきました。南行徳戦、実は、あわや前代未聞の二人で県大会か!? という場面がありました。

主将の4年生の先輩から、「相手は強いからしっかり囲って戦え」という指示が出ていまして、ガッチリ銀冠へ。南行徳の子は同じクラブの5年生の先輩。囲いは矢倉 ・・・ ということは、玉は2二の位置。7七の角のにらみを生かして、▲2五桂△2四銀▲4五歩という厳しい攻めが決まってしまい、解らなくなった。先輩の子は攻め合いに出ますが、銀冠の1七にヒラリとかわした玉が、つかまりそうでつかまらない。ついに▲4四歩と取り込まれてしまいました。次に金を取られながらの▲4三歩成はさすがにマズい。
ここで先輩が意地を見せました。△3三金寄。▲同桂成△同銀と進み、以下、一進一退の攻防の末、見事に南行徳の先輩の意地が勝りました。
駒ををつまんで少し高く上げ△3三金寄とガツンと打ちおろした瞬間の「ええい、腹くくったぞ」感は、迫力ありましたね。両者とも、カッコ良かったです。名場面でした。

その他にも、受け潰して粘りで勝つ力を身に付けた明海南の子や、大会でなかなか勝てずにいたのだけれど交流戦の最終局で嬉しい勝ち星を挙げた南新浜の子、女子二人を含むメンバーを組みしかも強かった新浜小チームなど、それぞれのドラマがありました。大会に参加した全てのチームがそうだったことでしょう。


この日は多くの学校で運動会の予備日となっていて、保護者の皆さまもご準備に慌ただしい週末だったことと思います。改めまして、深く御礼申し上げます。