7月3日(日)、千葉県青少年女性会館にて行われました、中学選抜および小学生王将戦の千葉県選考会に参加してきました。

朝8時にJR市川塩浜駅に集合し、30数名での大移動。いやぁ、どうなることかと思いましたが、無事会場にたどり着きました。

部活などで欠員も出たのですが、中学選抜に3名、小学生倉敷王将戦に32名が出場。

最近は、会場での会話を聴いていても、「○○兄弟」や「行徳の韓流スター」など、当クラブの有力選手の名もかなり浸透してきたようで、喜ばしい限りです。

さて、戦果のほうは・・・

中学選抜の3名は、チャレンジで全員代表選にエントリー。
結果は厳しいものになりましたが、よい経験になったと思います。学生将棋から社会人まで、ずっと将棋は続けてゆくことが出来ますので、地道に努力を継続さえしていれば、どこかの時点で今日確認した目標を捕らえることでしょう。部活で忙しくなると思いますが、都合がつく限り参加してくれたら嬉しく思います。
そんな中でも、上記「○○兄弟」の長男クンが2勝2敗という好成績を収めてくれました。さすがエースの貫録でした。

小学生高学年代表選、2名がエントリー。
やはり結果は厳しいものでしたが、「行徳の韓流スター」クンが1勝2敗と貴重な☆をひとつとってくれました。彼こそ、先に行われた文科杯団体戦で主将として南行徳小学校を西部地区代表に導いた立役者。期待をはるかに超える成長ぶりで、ちょっと最近加速がかかっていますので、秋には皆さん思わぬダークホースにご注意ください(笑)。
また、行徳関連ではしょうクンが2勝1敗と大健闘! しかも1敗は優勝した子相手なので、これはもう、着実に歩みを進めていることを実証したということでしょう。今後もワクワクして見てゆきたいです。

小学生低学年代表選、3名がエントリー。
うち2名は行徳を最初の一歩にしてくれた子で、現在は有力スクールで腕を磨いています・・・と、この2名がそろって2勝1敗。ABブロックのそれぞれ3位。スイス式得点に泣く。3位決定戦に進めず・・・とどっこい、泣いたのは私だけで、どうも本人たちは伸び伸びと対局を楽しんでいたようで、よかったです。代表に絡むところまできていることが確認できましたので、あと数年ワクワクできる訳です(笑)。楽しみです。
そして実は、チャレンジでエントリーした普通の子が1勝してくれたのも私にとり嬉しいことでした。この子の将棋を見ていてピンとくるところがあったので、この春から課題を与えて独学で勉強させていたのですが、先日、プロ棋士の勝又先生がご指導に行徳に来てくださった際、「この子はセンスがいいねー」と言ってくださり、自信が確信に。

県代表を目指すような子が生まれるのには、3拍子そろうかどうか・・・というのが、私の個人的な見方です。
1.本人が、将棋が好きで好きでたまらないかどうか。
2.センスがあるかどうか。
3.子供の将棋のために、自身も時間と労力・費用を割いてゆこうという保護者の存在があるかどうか。
まったく私の個人的見解ですが、3が、イチバン難しい。3が、あるかどうかだと思います。
ただ、どうか誤解なきよう。これも個人的見解ですが、3は、無いのが普通。逆に、これが過熱することには警戒が必要。将棋界でも問題視する声があります。
私としては、「1と2はあるが、保護者としては学業その他色々なバランスの中で、将棋の位置づけを常識的に冷静に見て判断している」という子をどう扱うかというのがひとつの課題ではあります。正解は無いでしょう。ずっと悩み続けてゆくと思います。

さておき・・・

小学生一般戦Aクラス、12名がエントリー。
Aクラスは1級から4級の部門ですが、実は当クラブからは5-6級レベルの子もある程度、こちらに放りこみました。
上のクラスでチャレンジして欲しいという理由もありましたが、もうひとつ、千葉の子供たちの平均レベルの上昇が過熱気味であることに警鐘を鳴らしたいという思いも、実はありました。
最近、みなさん強すぎますよー・・・と、声を大にして言いたいです(笑)。
普及政策上は、レベルを低く保つということが重要であると考えます。
そんな中、「○○兄弟」の次男クンが4位で表彰台に上ってくれました。パチパチ! 現在4年生なのですが、長男クンが切り拓いた大地で着実に育っていると見えます。今後も楽しみです。

小学生一般戦Bクラス、15名がエントリー。
最も行徳将棋クラブ的な集団(笑)。まとめるのが大変で正直疲れるのですが、時折大笑いさせてくれることもあり、それで元気づけられてやっています。
受付の前に、「参加費500円だよー」に対して、「参加賞500円だってー」と大声で復唱した子がおり、おいおいおおいと(笑)。
最近入会してくれた6年生でとても明るい子が居るのですが、相手の罠にハマって詰まされた将棋に、「引っかかっちゃったぁ〜」と頭の後ろをポンと手を叩いてニコリ。個人的に、この日の全ての中で一番輝いたシーンでした。そんな風に、将棋を楽しんでほしいです。この子に行徳将棋クラブの7月3日のMVPをあげたいと思いました。

さて長文を綴りましたが、ここでこの記事、投稿するかどうか悩んでいます。35名全てにそれぞれのドラマがあり、その重さは等しいもの。一部だけを紹介して、「自分のことは見てくれていないんだ」とがっかりされないか心配。いえいえ、そんなことはありません。今、出場者のリストを見ながら、ひとりひとりの軌跡を思い起こしています。全てを書ききれないこと、どうかご了承ください。

最後に、この集団を引率して連れてゆくことの弊害も出てきたという点、自覚していることを記したいと思います。前回の文科杯もそうだったのですが、プログラム上、終了した子とそうでない子が出てきますので、間がもたなくなりました。今回は途中で無理矢理退散させていただきまして、大会運営上、ご迷惑をかけてしまいました。申し訳ないことです。
また、途中で具合が悪くなった子が居まして、事務局の方々にご心配をおかけしてしまいました。無事帰宅したこと確認いたしております。
これらは、今後の検討課題といたします。

大会を運営してくださった事務局・スタッフの皆様に、深く御礼申し上げます。有意義な楽しい時間を、どうもありがとうございました。