想定外・・・

電力会社としてはそう言うしかないでしょうが、いやぁ、まさに福島第一原発事故のようなことを想定した文献は確かにあって、それを元にずっと以前から議論がなされていた。

しかし、警鐘を鳴らしていた学者はテレビで見ないですね。出してもらえないのだと思います。「だから言ったじゃないですか!」みたいなこと、テレビで言われたら局のほうもたまらない。

音楽のジャンルでは、昔は反骨のアーティストたちとそれを支持するファン層があり、大手メディアに対抗するひとつの大きな勢力になっていたと思います。

YouTubeにアップされている下のクリップ、作成されたのは最近のようです。これを作った方、グッジョブです。原発を題材にした佐野元春さんの歌なのですが、何と88年のレコーディング。

警告どおり計画どおり


もうひとつ、忌野清志郎さんの歌。エルヴィスのLove Me Tenderを反核のメッセージを込め替え歌にしたもの。この歌も80年代に発表されたものです。清志郎さんは、テレビ局泣かせでも有名でした。生放送の歌番組でイキナリ反原発の歌をぶちかましたりしまして、大問題になった。

Love Me Tender


私が大学卒業後に勤めた最初の会社は90年代、チェルノブィリのあるウクライナ共和国に日本で初めて駐在所をつくりました。私の直属の上司が初代所長になったのですが、現地から水を取り寄せ放射能検査を行うなど、相当神経質に準備をされていました。
ですから現在、海外の人たちが日本中が放射能で汚染されているような印象を持っているのは、よく解ります。日本人だって当時、「ウクライナ」と言ったら震えあがっていた。

ウクライナは、肥沃な黒土地帯の農畜産業王国。原発事故は、致命的でした。が、現在でも農業・畜産業の国としてがんばっていると思います。放射能との戦い、風評被害との戦い・・・日本もあれをやっていくんだなと、思うと辛い。

私自身も何度かウクライナを訪れました。学生時代に原発に関する議論を一所懸命やったので、仕事でも何か役に立てればと、日本製の広域放射線モニタリングシステムを日本政府の無償援助案件にどうかと考えたのですが、旧ソ連も原発王国で彼らもそれなりのものを持っていたので、あまり優先順位を高く考えてはもらえませんでした。

きっと今度は、日本がウクライナのお世話になる番かもしれませんね。農業・畜産業は放射能とどう戦ってきたか。これからの日本に大いに参考になるデータがたくさんあることでしょう。