引き続き、普及サミット後半の質疑応答の要約です:


Q: 小学生名人戦の東日本大会が行われるのかどうか、選手は大会がなくなってしまうのではとナーバスになっている。間違いなくやるということと、時期はだいたいこれくらいということを早めに発信してほしい。支部名人戦も。
A(米長会長): 東日本大会は必ず行う。時期は、今は原発問題があるので、落ち着いてからということになる。原発問題がおさまれば、復興をどうするかということになり、将棋のイベントもやろうという風に流れが変わってゆくと思う。支部名人戦も延期であり、必ず行う。


Q: 将棋教室の名称は、「公益社団法人日本将棋連盟公認○○教室」でよいのでしょうか?
A(事務局): 慎重を期する問題なので、確認して出来るだけ早く皆さんにご連絡します。


Q: 支部と連合会の会計処理についてお聞きしたい。支部や連合会で大会などをやっているが、今まではそれぞれのやり方でやっていた。これから公益法人になると監査や国からの指導などが入ると思うが、どういう処理をしたらよいのか。
A(米長会長): 今まで通りで原則的にはよい。皆さま方は今まで通りの活動ができるが、本部(連盟)はお金についてはノータッチ。そのかわり支部は「公益社団法人」を名乗るのはよしてくださいという形。
A(事務局): 日本将棋連盟普及部より毎年、アマ竜王戦、高校竜王戦、小学生名人戦、小中学校団体戦といった大会について、補助金あるいは交付金といった名目にて、連合会あるいは幹事支部にお金を出しています。使い方は今まで通りでよいのですが、会計の管理をしっかりしていただきたいということです。こちらが会計報告を行っていただきたい対象は、あくまでもこちらが補助金を出している事業に限ります。それ以外にも色々な大会をやっていらっしゃると思いますが、それらは会計報告の対象とはなりません。アマ竜王戦、高校竜王戦といった個別の大会の収支明細書をつくっていただき、1年たったらそれらを総括する包括的会計報告をおつくりいただくということになります。差額すなわち黒字分というのが生じても、それは問題ございません。翌年に繰り越すという表現で結構です。


Q: 収支明細のフォームはいただけるのでしょうか?また、領収書の保管は何年でしょうか?
A(事務局): 領収書は、原本をそちらで保管していただき、コピーを会計報告に添付してお出しいただくことになると思います。領収書の保管期間は5年だと思うが、改めて確認してお知らせいたします。会計報告に関する要領に関する資料は、改めて皆さまに送らせていただきます。


Q: 実際はいただいている補助金だけでは足りずに別のお金を割り振ったりして、連合会全体の1年を通じての会計というのをつくっている。個別の大会の会計報告だけを作れと言われると・・・また、領収書も重ねて貼りつけちゃってますのでコピーをとるとなると・・・
A(事務局): 事務的な言い方になって恐縮ですが、法律なので、領収書の保管の仕方なども、それに合わせて連合会さんのほうでやり方を変えていただくしかないと思います。また、アマ竜王戦など参加費を高く設定できる大会の黒字分を他の大会に回すということは出来ると思います。今調査中ですので、会計報告の資料をお送りする際に、その辺のポイントも含めてご案内します。
A(米長会長): 出来るだけ皆さんがやりやすいように、これくらいでいいだろうというところがどこまでか、専門家に聞いて後日ご連絡します。


Q: 伝統文化子供教室が、民主党政権になり事業仕訳に引っかかってなくなってしまうと聞いているが、どうなっていますでしょうか?
A(米長会長): 民主党政権になりこの予算はゼロということで、将棋については厳しくなったということです。文化庁の予算も削られています。ただ、民主党のマニフェストを見ても、文化芸術振興基本法に従って文化・芸術に力を入れるということになっており、その中に将棋も入っているので、民主党もちゃんとやってくれということをこれから言うのだけれど、お金がない上にこの地震なので、厳しいだろうと思う。


Q: 普及指導員から将棋指導員への名称変更について。普及指導員として普及に努めたいと思いやってきた。将棋の指導は将棋コーチが居る。なぜ普及指導員ではいけなかったのか?
A(事務局より経緯説明)(要約) 3年ほど前、普及指導員という名称は営業と間違われるという意見があった。名称についてアンケートを行い、将棋指導員という名称が多数の支持を得た。
B(米長会長): 将棋コーチという名称がそれでよいのか資格がどうなのかというところは、今検討しています。将棋指導員の中から紛らわしいという声があったということは、普及部のほうでも検討します。