暖かいお正月ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は、マッタリと時間がある時しか出来ないことをしようということで(笑)。かなり前に、アカシヤ書店で買い求めた宮崎国夫さんの「伝説の真剣師・小池重明伝」を広げています。回想録を少し読み進めては、巻末に掲載の棋譜を並べて。
ひとつ感動した棋譜がありまして、古作登さんが矢倉引き角で238手の激闘の末、小池さんを破った対局。矢倉引き角は、行徳将棋クラブで初心者の子に対振り飛車で推奨している形なのですが、ここまで戦えるとは。熱いものを感じました。

熱いものを感じたことでは、小池さんのことを唄った中村メリーさんという方の詩が3編掲載されているのですが、これがスゴクいいんですよね〜。いいなぁ、歌いたいなぁ。WEBで検索しても全く出てきませんね。メロディーはあるのかなぁ?どなたかご存知でしたら教えてください(笑)。

『 ロングピースを折るように

  どこから来たのか帰るのか
  親はいるのかいないのか
  新宿無宿の殺し屋なんて
  ついたあだ名が嘘みたい
  命けずって駒もつ指を
  噛んでやりたいおもいきり

  抱かれた最初の夜のこと
  忘れるはずなどないでしょう
  ロングピースを折るように消して
  黙って私を抱きしめた
  八十一の枡目の外で
  生きてみようとぶつやいて

  馬鹿よねあんたは懲りもせず
  夢で夢みるような人
  こんな私に操をたてて
  義理と意地とを捨てながら
  将棋ひとつで渡った橋を
  わざと壊して落ちてゆく

        亡き小池重明に捧ぐ 中村メリー 』