困ってしまいました。

5月16日のエントリーで、日レスさんとLPSAさんに拍手喝采しましたのですが、直後にその棋戦の別の面について日本将棋連盟サイトにこのような見解が。

さらには、17日のエントリーで千葉の将棋普及に大きな力とお伝えしましたよしはるさんも、この文書に厳しいご意見。ごもっともです。
よしはるさんだけでなく、他の方のブログやコメント欄を見てもやはり連盟のこの見解書にはマイナスの印象を持たれているようですね。当然でしょう。

以下の文章にて、日本将棋連盟にメールをいたしました。ご対応いただけるかどうかは解らないのですが、何らかの回答をいただくことができましたら、皆さんにもご報告します。

名人戦第4局の、素晴らしい熱戦を鑑賞された後にこのブログを見られた方に申し訳なく思いますが、やはり何かアクションをとろうと考えました。


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社団法人日本将棋連盟
米長 邦雄 会長 様

拝啓、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。

千葉県市川市にて将棋教室を主催しています、普及指導員(09−668)原伸一と申します。
以前、別件にて広報課の○○様とやりとりをさせていただいた際、○○様より「連盟にご意見の際は会長の米長宛にメールください」とお言葉をいただきましたので、お言葉に甘えさせていただき、米長会長様宛にて失礼させていただきます。

将棋教室の入会希望の問い合わせの際、「日本将棋連盟のホームページで調べました」という保護者の方々が実際いらっしゃいます。やはり、連盟HPは「顔」であり、これから将棋を子供に習わせようとする保護者の方々も閲覧するサイトです。

従いまして、この度掲載されました「第4回日レス杯に関する見解」のような感情が露になった記事は、どなたか連盟関係者がご自身のブログかツイッターに投稿するならともかく、連盟HPに掲載するべき文体ではないように感じられます。例え内容が事実であったとしても、かえって信頼を失いかねません。
一方、リンクに示されている「上記(LPSAからの招待)に対する返書」は感情を抑えた理性的な文体と感じます。是非は別としまして、どうしても本件につき触れる必要があったのであれば、この返書のような文章にされたほうがよかったように思えます。

さて、この度、お願いが2点ございます。

まず1点目ですが、連盟サイトと個人サイトは違うということを認識していただき、連盟サイトにつきましては、生々しい記述は避けていただきたく存じます。

2点目ですが、過去のいきさつや互いの面子などあるのかもしれませんが、将棋ファンたちのためにも、LPSAのイベントや棋戦に連盟女流棋士を派遣する際のプロセスを、LPSAと再確認していただきたく存じます。
この度のくい違いは残念ですが、LPSAも将棋普及に熱心に取り組まれている団体ですので、公益法人である日本将棋連盟が協力をしないことはあり得ないと理解しています。どこか行き違いが繰り返されているようですが、早期に解決されることを望みます。
多くの愛棋家たちは、連盟・LPSA両方の女流棋士のファンであったり、また両方にお世話になっていたりしています。両団体の友好関係を切に希望します。

将棋を愛する心を持った団体同士が反目し合うということが、なぜ起こっているのでしょうか?
この問題を大人たちが解決できないならば、子供たちに将棋を広める意味があるでしょうか?

小さな声かもしれませんが、普及の現場より意見を述べさせていただければと思いました。どうぞよろしくお願いいたします。

敬具

原伸一
普及指導員 No.09-668


追伸:
文部科学大臣杯小中学生団体戦のシーズンとなりまして、おかげさまで子供たちも、友人とチームを組んで出場する大会を楽しみにしています。数年前、この大会を「学校単位」にすることには反対の声も多かったようですが、大英断であったと思います。出場校が年々増えており、普及政策としては大成功ではないでしょうか。また、昨年末の横浜普及サミットで、米長会長より「文部科学大臣杯をとるのが大変だった」というお話がありましたが、おかげさまで、学校関係者や保護者の方と話をする際に「文部科学大臣杯」の冠はありがたく、話をしやすい状況です。大変に、感謝しています。

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