将棋をとっても好きになってくれて熱心に教室に通ってきてくれるのだけれど、歩みが遅くどうしても負けてばかりの子が、必ず居るものです。

行徳将棋クラブでは、「矢倉」と「四間飛車」の駒組みは必ず覚えてもらうようにして、「他に何も知らない子はどちらかを使うといい。別の戦法を自分で本で勉強できる子はどんどん試してみよう」ということにしています。

ただ、要領のよい子は相手を見て速攻で攻めてきます。そういう相手だと、駒組みが終わる前に、どこかでしくじって潰されてしまう。

例えば、速攻棒銀。どーしても受けられない(涙)。
色んなパターンをくり返し練習して、「さぁ、ガンバレ」と励ますのですが、でもやはり、初級の子には棒銀をカンペキに受けきるのは難しいです。

そこで、逆転の発想。「受けない。棒銀はヤラセる」で、何とかならないかと考えました。初級の子のための戦法・・・「行徳流中飛車」。

下図が基本図。わき目も振らずにここまでイキます。
相手が居飛車で飛車先の歩を切ってくる場合は、切らせる。駒組みが終わるまで角道は開けない。角交換になるとその角を使われて、ちょっとしたミスでボロボロになるので。

さて、対速攻棒銀でどう戦うかは、明日(笑)。

行徳流中飛車基本図