名人戦第7局1日目

いやぁ、これはオモシロイです。明日は学校も会社も全部休みにして欲しいくらい。




以下、梅田望夫著「シリコンバレーから将棋を観る」より引用:
「矢倉基本図であれ、他の戦法の定跡局面と言われている局面であれ、初手から二十手、三十手もかかってできあがった想定局面は、先手と後手の予定調和という共犯関係においてその局面にいたっている面が強い。だから、その想定局面を不利または自信なしと思ったとしても、別の戦法に逃げる(たとえば『四間飛車を指す』)のではなく、後手がその局面にいたるもっと前に『急戦を狙う不退転の決意』をして臨めば違う結論が出るのではないか。そして先手も、後手が『急戦を狙う不退転の決意』をしているという前提での緊張感を初手から持って指せば、それが現代将棋の扉を開くことになるのではないか。(中略)後手が想定局面まで安易に先手に追随するという怠惰を廃しさえすれば、その先に将棋の未来が広がっているに違いない、そう羽生は問題提起したのだった」

まさに上記を彷彿とさせる展開です。
文中の、「別の戦法に逃げる」というのが第6局でした。矢倉模様から後手郷田九段が陽動振り飛車に展開した。
この最終局、第7局はまさに、真っ向勝負。矢倉での激しい主導権争い。後手郷田九段の△3二銀(早く角を引き戦闘体制をとる)に対し羽生名人の▲7七銀(早囲いをみせる)。互いに3筋・7筋の歩を切ったところで指された先手羽生名人の▲4六歩。

▲4六歩。夕方、「どうなってるかなぁ〜」と職場のPCでこっそり覗いてみたら、丁度この4六の歩に緑のマークがついているところでした。
一瞬、直感的に「何コレ?ヤバくね?」とゾッとしました。角の退路を断っている。が、次の瞬間、そっか△3二銀形だから成立してる訳だ。つまり、△3四金▲2六角△2五金なら▲4四角。もし、普通の矢倉の形・・・△3三銀形なら、4四の歩にヒモがついているから、そういうことはない。つまり、▲4六歩は成立しない。

さて、一日目指了図は激戦の予感。封じ手は恐らく▲7六歩でしょう。次は△5三角▲4七銀△6四銀が普通ではないでしょうか。そこから先手は、▲3六銀やら▲3七桂やら▲4八飛やら、それらを見せつついつでも▲4五歩があります。羽生名人がいつ▲4五歩を突くのか、郷田九段がどう迎え撃つのか・・・初心者でも充分に楽しめる展開だと思います。

いやぁ〜、人生を掛けた大一番で、こんなチャレンジをするんでしょうか。
ちょっと試しに、家族の顔やら生活のことやら、諸々頭に浮かべながら初手から並べてみました。31手目、▲4六歩・・・ムリムリ、絶対指せない(汗)。

さあ、明日。