Hara Blog

千葉県市川市の行徳で弾き語り活動を行っている、フォークシンガー原の日記です。公認将棋指導員として、子供たちの将棋の話題なども。

2020年10月

行徳方丈記 秋の気配(再掲)

不二家の話題が出たので懐かしく思い出しました。2018年9月21日に書いたショートストーリー「行徳方丈記 秋の気配」を再掲します。

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「あんたの言う通りだったよ」
山坂は溜息をつくと、水出しコーヒーのカップを口へ運んだ。

行徳駅前不二家


長い付き合いだが、山坂が私の店に来ることはめったになかった。行徳駅高架下の2階にある古い喫茶店。最初はこの店と1階の書店しかなかったのだ。時が経ち、パン屋や薬局、立ち食い蕎麦屋などが高架下に並んでいる。山坂はその一角で、不三家ケーキとサーティファーストアイスクリームの加盟店として商売を営んでいた。半年前のある日、どう思うかと相談を受けた。客足が鈍いので綺麗に改装して目を引くようにしたいと言う。
「やめといたら」
こういう場合、下手な気遣いは無用だ。それでは生き残らないと思えば、友人だからこそはっきり言わねばならない。ポイントで値引きがあるとか、客の財布に訴えたほうがよいと私の考えを伝えた。確かに改装すれば目立つかもしれないが同じ場所で商売をやっている者として、千万単位の投資をして元が取れるほど客足が伸びる感覚が持てない。しかし決めている人間に何を言っても仕方がないこともある。山坂は、ついに踏み切ったのだった。
結果はすぐに出た。月々の支払いが大きく、続けても赤字が膨らむだけだ。

「谷内さんの言う通りにしてりゃよかったかな」
ここでの日々を振り返っているのか、遠くなるだろう風景に別れを告げようとしているのか。山坂は窓の外をぼんやり眺めていた。目の前のビルも入れ替わりが激しい。パチンコ屋やスーパーマーケットが出来ては無くなってゆく。久しくとどまりたるためしがないが、とどまっている自分が不思議な存在に時折思えてくる。
「とにかく人件費がよ」
よく聞く店主の嘆きを最後に山坂は口にした。改装代金の支払いがとは言わない。負け惜しみかもしれないが、事実ではある。自分は忙しい時間帯以外はひとりで回すスタイルで店に立ち続けており、何とか大きな病気もせずやって来れている。

山坂が去った後、そこは不三家の直営店となった。人口が多い東京のベッドタウンで「不三家がツブレタ」という評判を立たせたくなかったそうだ。それからさらに何年の月日が流れただろう。

さすがに大手の直営だけあり厳しい環境の中でもよく長く続いたものだ。改札を抜けた正面のパン屋も菓子を扱っているし、不三家の方向には銀座に本店を置くコージコースがある。激戦区と言っていい。ケーキという食品は「この辺りではどこが美味しい」が女性の間で常に話題になり、お祝い事などには「美味しいと言われている」店で買う。逆に美味しいという評判を獲得できるなら、駅前一等地に店を構える必要はない。

その不三家直営店もこの9月でいよいよ閉店となった。同じ家主のメトロによれば、商業施設として貸す予定はないという。貸さないとすればメトロが何かに使うのか。まぁ見ているしかない。同じ並びの内側にはメトロ職員用の宿泊施設がある。他の駅にはないそうで、メトロ職員たちの貴重な基地駅となっている。

「マスター、10月もいつも通りで大丈夫ですかね?」
常連客の源が帰り際に聞いてきた。カレンダーを見る。
「うん、大丈夫だよ」
源はアマチュアのフォクシンガーで、毎月2回、私の店で地元の音楽仲間を集めて昔のフォークソングを演奏する宴を催している。客は少ないことが多いが、年に何度かは必ず盛大な日がある。何でもいい、何かやっていれば不思議なエネルギーがそこに持続し波が立つことがある。何もやらなくなった時に場は廃れてゆく。店も人間も、街も。

外は雨。ひと雨ごとに涼しくなってゆく。暑かった夏が終わる。


※この物語はフィクションであり、登場する人物名や店名は実在しません。
※写真はイメージ画像であり、物語とはあまり関係ありません。

将棋ブログ更新

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応援しないでください

行徳に居る時間が長いので旧行徳将棋クラブの保護者のお母さんたちと出くわすのですが
「応援しています」
と言われると、危機感を覚えます。社交辞令ならよいのですが、本気で思わないでくださいというお話を。

どうも私が何かに取り組んでいると、それをやろうとがんばっているように見えてしまうらしく、後に災難となりのしかかってくる悪夢のループが付きまとって離れない。

今にして思えば市内小学生大会ができるかどうかで募金将棋活動をしていたときに、私が大会をつくろうと猛進しているような誤った認識を周囲に与えていたのかもしれない。自分の姿がどう見えているかを軽視したことを後悔しています。

「大会ほしい」が将棋好きの親子たちの答えであったという前提で事を進めていますが、コロナに限らずインフルエンザや自然災害で中止になった時にも何の文句も言わずに赤字を補填してくれるスポンサーとして想定し得るのは、子供たちが将棋をすることで直接メリットがある事業者、つまり地元の将棋教室しかあり得ません。

一方で、将棋はバーチャルと相性がいい。技術革新により、自宅に居ながらにして道場に通ったり一流の教育を受けられる時代がすぐ先に見えています。地域のお教室なんて要らなくなる。しかしながら、
「そうはいっても近くにあるなら習い事として行かせよう。歩かせたほうがよかろう」
というリアル習い事需要が少数は残るかもしれない。それがどれ程かは、予測できない。誰かがやって実験してみるしかないのです。

という訳で、今ココ。リアル習い事としての将棋がこの技術革新時代の中で成立・存続するかどうかの確認作業を実務的に淡々と行っている最中。それ以上でも以下でもないです。
成立すれば続けるし、
「やっぱバーチャルにみんな流れたね」
というのが確認されたら、事業を畳んで大会もやめます。

これを正しく理解してくれないと人生まで投げ出した上に「子供たちの夢を奪った悪党」の烙印を押される結末になってしまう。あ、ハンコ無くなるんだっけ?どうでもいいか。

趣旨としては「リアル習い事としての将棋が有意義かどうか」だけを考えてください。そう考える人が大会をバックアップする事業者を食べさせてくれるくらい存在するのかを調べる調査員的な役割を原がいま淡々と進めているところです。

必死問題メモ

今日、自分が間違えた必死問題。この数手前が問題図でここまでは解ったのですが、ここで見落としがありました。

▲3二銀成で必死だと思ったのですが、それは間違い。正解は何でしょう? 答えはコメント欄。

必死問題

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将棋YouTuberさんたちの活躍

将棋系YouTuberさんたちのご努力とご活躍に脱帽する日々です。

みなさんがんばっていらっしゃいますので、どなたのチャンネルがいいと言うことはしませんが、バラエティに富んでいて時間がたつのを忘れるほど。

創成期は5年くらい前だったようですね。たぶんゲーマーさんたちが自分のゲーム実況をYouTubeにあげる形式に倣ってだと思うのですが、ネット将棋をしながら自分でそれを実況して感想戦も含め編集して動画にするスタイルが確立されていった。それがとても勉強になるしエンターテインメントしていて楽しい。

将棋をがんばっている子供たちにも夢のある話ではないかと思います。「プロ棋士」の定義が揺らぐのではないかとすら感じる。一局指すごとに数千人・数万人の人々が楽しみに見てくれてそれが収入になるなんて、プロ棋士でもそんなにたくさんの人数はないはず。
日本将棋連盟のいわゆる「プロ棋士」は「がんばればきっとなれるさ」とは言いづらいですが、将棋YouTuberは絶対的な棋力ではなく「面白い」「勉強になる」「自分と同じ戦型で応援したくなる」何らかの特徴でキャラを確立できれば成立する訳ですから、創意工夫次第で道は開けると希望が持てます。子供たちに「こんな道もあるよ」と言ってあげられる。

現在の将棋YouTuberのみなさま申し訳ありません。あまり入って来てほしくありませんよね。でも、もはやそういった夢の対象になりつつある存在と見えます。

音楽のジャンルに例えると、ようやく将棋にもJ-POPが生まれたのかなと。日本将棋連盟って、クラシック界なんだと思う。権威あるコンクールで優秀な成績を収めた人が世に認められ演奏活動で食べていける。将棋YouTube界はポピュラー音楽。ある程度の素地はもちろん必要だけど、必ずしも技術的に上回る人がより感動を与えファンを集めるかと言えば、そうではない。ワクワク感があります。

千葉県知事選と赤レンガ

引き続き、ちょっと気になった政治の話題を。
 
来春に迫った千葉県知事選。自民党は前スポーツ庁長官で五輪金メダリストの鈴木大地さんを推す動きが強そうですが、千葉市長の熊谷俊人さんも意欲を示しており自民党県連では意見が割れていると。
個人的には上記2名なら熊谷さんという気はしますが、もし鈴木さんも意欲を示ししっかり準備して政策を出してくるならそれを見て判断したいと思います。
 
ひとつ、これに関して市川市に関連する政治課題を。赤レンガですね。
昨年の終わり頃に行われたタウンミーティングでは、市民の方からの進展はないのかとの質問に対し村越市長は「いまボールは県側にある」と答えておられました。その後どうなっているか知る立場にありませんが、条件のやりとりに時間を要しているのかなと想像します。
 
森田現知事や鈴木さんには聞いても仕方ないかなとは失礼ながら思っちゃいますが、熊谷さんだと聞いてみたくなります。「市川市の赤レンガの措置はどうなりますか?」と。イメージとしては、熊谷さんらしくスピードアップで「市川市が取得を希望するなら条件はこうですよ」みたいのが明快に歯切れよく出てクルのではないか。もし知事になられたならば。
 
仮にそうなると、村越市長としては「赤レンガを取得し街づくりに生かす」が選挙公約でしたので、対応を迫られるはず。
相当なことになるのではと想像します。テスラや新庁舎階段問題ですらすったもんだしましたが、桁が違う課題が市政のテーブルに乗っかってくる。当然、県知事選からさらに1年後の市川市長選では「マジで買うの?」が重要な争点になってくるのではないかと予測します。

政治のこと

間借りしているパソコン塾の社長さんに
「このチラシをポスティングしていいですか?」
と許可を得に行ったところ
「上手じゃないですか。どんどんやってください」
と快諾いただいたものの、暫く眺めて
「原さんのキャラがもっと出てたほうがいいと思うけど」
とアドバイスをいただき、苦笑してしまった。一般論として人間が感じられるほうが惹きつけがいいのはその通り。しかし、政治関係者のアンテナに触れたくない。面倒だ。
どうも、視野は広がったが窮屈になった。

さて、その政治についてですが、実は最近はかなり希望がもてると感じています。

以前紹介した「新型コロナと貧困女子」という本にこう書かれてあり、腑に落ちるところがありました。
「コロナ禍では、猛威を振るった政府の新自由主義的な性格は影を潜めたのだ。さらに新自由主義を日本に持ち込んだ元政府中枢の人物が月5万円のベーシックインカムを提案したり、労働者を徹底的に働かせた”ブラック経営の神”と呼ばれた男が社長の上場企業が経営難に陥ったり、福祉活動家のロビイングで政府の意見が覆ったり、コロナ禍で政府や上層部の価値観や意識が変わり、さまざまな場面で逆転や反転が起こっている」

さらに私がこだわっている「大学無償化」の議論もよく目にするようになった。もちろん「大学がすべてではない社会にする」も大いに結構。ここまで土俵に乗ってくればイキそうだなと期待を持って見ています。

問題は、新自由主義の反転はつまりこれまで問題ありつつも雇用を支えてきた従来型の大企業の収縮を意味する。倒産や合併など今後バタバタと起きるだろう。仕事がない時代がくる。その時に自ら思考し手を打てる人間を育てることがいま重要なことなのだろうと考えます。

将棋教室チラシ

ブログ更新

将棋ブログを更新しました。
9手詰めです。


ライブ 今後は誰のためでも何のためでもなく

SNSでは軽く告知したのですが、11月15日(日)にサンデーサティーズ山口くん堀木くんと行徳駅前ストリートライブを実施する予定です。道交法とコロナは関係ないようですが、道路使用許可をくださいました千葉県警に感謝いたします。

みんなで歌うコーナーは廃止します。残念ですが、参加型のスタイルは行いません。

「誰でも寄って歌ってもらえる場づくりで地域コミュニティー形成を」がこれまでのコンセプトでしたが、完全否定される世の中となってしまいました。
お年寄りや基礎疾患を持つ人々が飛沫を浴びて風邪やインフルエンザをもらいそれが原因で死に至る・・・それはコロナ以前からずっとそうだった。歌がウィルス拡散兵器であることがこれだけ白日の下にさらされてしまうと、たとえコロナが収束したとしても、もはやライブが好ましいこととは思われないだろう。

若い人はいいと思います。念のため。
フォークシンガー原は投了。負けました。フォーク世代や昭和歌謡世代を集めて堅苦しい規則や対策なしに合唱することはもう出来ない。

今後はコミュニティーだのシニア世代の健康だのとお題目は唱えず、ただやる。ライブについてはそういうことにします。従来の目的は「地域」という制約を外してネットに活路を見出すしかない。

飛沫飛散歌唱時

ドワンゴ社の叡王戦主催終了に思う

ドワンゴ社が叡王戦の主催を今期までとすることが発表され、将棋界に衝撃が走っています。
思うところを述べますが、まずは何より、電王戦にはじまり将棋界へ多大なる恩恵を与えてくださいました株式会社ドワンゴ様に深く感謝申し上げます。



さて、思うところ。
ニコ動の強いところはどこか。特徴を出して集中と選択をしなければ生き残れない時代なのだろう。

Google(YouTube)はひたすら広告屋さん。コンテンツはユーザーが作る。面白い動画をつくり視聴者を集めてくれるクリエーターに広告料を還元する。

AbemaTVは、番組を制作するいわばテレビ局なんでしょうね。個人のYouTuberではここまではできないというクオリティの番組を制作し広告主から広告料を得る。

ニコ動は、優秀な動画クリエーターが「課金チャンネルを設置し、広告主からではなく視聴者から月額で代金をいただきたい」と考える場合に、提供できるシステムが優れているようです。そこへ集中特化すべき状況下にあるなら、叡王戦という大きなタイトル戦の主催業務は確かに重た過ぎる。というか、本業から浮いている。
叡王戦の魅力の陰りなどではなく、もっと根本的な経営戦略上の選択ではないかと見ます。

ニコ動が見直される時代が来るかもしれません。有力YouTuberの間では「Googleは不安」と考える人々もいるよう。規約に触れると判断されると突然チャンネル凍結とか収益化停止とかされてしまう。広告単価もすべてGoogleの裁量次第なので、安心できないと。「チャンネル登録者何万人とかいうよりも、お金を払ってでも見てくれる熱心な支持者を1000人持っていたほうがカタい」と考える向きもある。ドワンゴ社はそのようなクリエーターにアピールしてゆく戦略ではないだろうか。

将棋界からも「ニコ動で成功しているクリエーター」が出ると良いかもしれません。課金しても一定の視聴者が集められるとなると、やはり戦術解説でしょうか。様々な戦型について過去の歴史・変遷から最新のトレンドまで、わかりやすく解説されたクリップがシリーズごとに並んでおりプロやトップアマ棋戦の動向を反映し随時新しい動画がアップされていくようなチャンネルがあれば、少なくとも「指す将」にとっては魅力的。しかしそんなのが月額500円とかで出てきたら出版界が困るかも。棋書が売れなくなる。あと、将棋教室も。私なんて完全にいらなくなるな(笑)。

市川市小学生将棋大会実施への課題

前の記事に関し、市の後援の有無に加え次のような課題があることを書いておきます。

物理的な問題として、会場のキャパ。市の施設ではコロナ禍において「収容人数の半分」が定員となっています。
全日警ホール・行徳文化ホールの通常の収容人数はそれぞれ190名・180名。その半分つまり90名程度が現在の最大人数。参加者それぞれに付き添いの保護者や家族がいるであろうことやスタッフの人数を考慮すれば、選手として参加できるのはせいぜい30名程度。

「参加クラス別に時間帯を分けて」というのがパッと思いつくところですが、そうするとスタッフの拘束時間が延びて弁当代や人件費がかさむことになる。会場使用料もかかる。採算が合うかどうか。

「30名でいいじゃないか。熱心に教室とかに通っている子を優先してさ」・・・そう言いたくなるところですが、どういう子を熱心に取り組んでいるとするのか簡単に決められない時代になっている。「道場や教室には行ってないが将棋ウォーズが好きで毎日やってます」という子も立派に将棋に取り組んでいる子。リアルとオンラインを同等に評価すべき時代だから。

何よりメンドクサイのは、たぶん30名以降の100名くらいを延々断わり続けることになるだろうということ。勘弁してほしい。

また、資金的な問題。市の助成金の制度ですが「実施された事業に対して定められた項目を半額もつ」というもの。コロナだけでなく自然災害等による中止の場合においても「実施されなかった事業に対しては税金を使うことはできない」というのが原則であることが判明しました。即ち運営者は大きなリスクを抱えている。事業実施の当日より前に経費は発生しているのですから。

そしてその理屈なら「基本的に市の助成金がなくても実施できる」事業である必要があります。矛盾している。自力で余裕で実施できちゃう事業に対し、市の税金をつぎ込むんでしょうか? いいんですかね?

ボヤきはさておき実際問題、市の助成なしで成立するような財務体質をつくる必要があります。どんなことがあっても継続的に資金面でバックアップしてくれるスポンサーが必要ですが、それは新生行徳将棋クラブ以外にないでしょうね。

投了 そして、それが旧行徳将棋クラブ最後の仕事だった

昨日記事の「行徳の子供たちが将棋が出来る唯一の場としての役割は終わっていた」について、補足。

旧行徳将棋クラブを閉じる前後に実は初めての方から何件かメッセージをいただきました。いずれも市川在住の方で「子供が将棋好きで行徳将棋クラブの活動の様子を心の支えにしていました」と。で、普段子供さんは将棋アプリで将棋をしている。たぶん何らかの理由・・・親御さんの都合で送り迎えが出来ないとか、子供が出たがらないとかで、リアル第2和室に足を運ぶことはなかった。

ほかの習い事は仕方がない、がんばって行かすけれど、忙しい日常の中で将棋はアプリで済むのであれば本来はリアルがいいと思っていてもそのままになってしまっていたのでしょう。
というのが、コロナで逆に「ネットで出来ることはネットで」がむしろ良いことと正当化される時代になった。原、投了。負けました。敗者へのお心づかいをありがとうございます。

ほんの6-7年ほど前・・・練習の一環に将棋ソフトやアプリを取り入れようとしたときに「私は実際に駒を持って指させたいんですっ!」とガンと保護者からお叱りを受けた。「時代が動くのはまだ先だなぁ」と痛感したのですが、逆にアッという間に追い越されてしまっていた。このあたり、私が経営者でないからアマい訳です。シノギを削る立場ならアンテナを張り巡らし「大丈夫、ぜったいクル」とじっと待ちその路線を整備した。ボランティアだから「そっかぁ〜」で傷んだ心を湯船に漬かり癒し頭からハズしてしまった。

4月から行徳公民館の代替でオンラインをやってみて感じたのが「アレ?若いお父さんお母さんたちワリと古風だな」ということ。でも、違うんです。「リアルこそ将棋」という昔気質ののお父さんお母さんたちが、最後まで行徳将棋クラブに残りガラパゴス原とお付き合いくださっていた。そしてコロナ禍において将棋アプリをご案内したところ、支障なく吸収してくださいました。

原を亡ぼすこと。それが行徳将棋クラブの最後の仕事、そして社会への貢献でした。

ウミガメ

行徳運河にて

今日は冷えそうですね。皆様くれぐれもご自愛ください。

と、イキナリ締めてしまいましたが以下駄文なので最重要課題を頭に。風邪などひいて熱を出すと面倒なご時世です。

さて、雨音を聞くと考えても仕方ないことがぼんやり頭に浮かぶ。

将棋教室の方向性については、歓迎の声もある一方でほとんどの人はついて来れなくなっただろう。今にして思えば「金とっていいからしっかり体制整備してくれ」という人と「行徳将棋クラブはサークル活動であってほしい」という人にきっと元々分かれていた。市内小学生大会の設置により前者が必然になったが、皮肉にも大会設置を後押した人々はサークル活動派だったのだろうというのが今だから解る。
しかし新しい人々と触れ合ったことで、行徳の将棋好きの子たちが将棋が出来る唯一の場としての行徳将棋クラブの役割は実は既に終わっていたことを把握もできた。将棋アプリはもはや立派な「場」だ。リアルの場を続けるならリアルならではの何かを提供する形に変化するか、きっぱり止めるか。そうすべき時代になっていた。いずれにしても。

おぉそうだ。その市内小学生大会ですが、市の後援をとって市長賞や教育長賞とするのならば、今期もムリでしょう。市や自治会の地域イベントが問題なく開催されている状況になるまで待ちですね。やるのなら新生行徳将棋クラブ主催・・・つまりほとんど原の単独犯になる。が、状況的には商売立ち上げ期の人寄せキャンペーンに見られますよね。イヤラシイ。
「バカッ、下心丸出しでそこはイクべき。やっちゃえ!」という意見と、
「そりゃ確かに止めといたほうがいいね」という意見と。ここも人々の考えは分かれるだろう。
ただ、市長賞・教育長賞がいいでしょうね。原の賞ならハラショーか(ロシア語で「good」)。親父ギャグにもなりゃしない。

行徳運河にて

段級の基準について

将棋ブログを更新しました。
行徳駅前はこんな感じです。



さて、こちらのブログでは最近感じていることを。

もはや人気ゲームの1つではと思うほどポピュラーになっている将棋ウォーズですが、やっている人々と話をするとやはり高い級や初段への憧れがある様子です。大会に出るでもリアル道場へ行くでもないけれど将棋が好きで将棋ウォーズが自身にとり将棋の世界のすべてであるような・・・そんな人が巷に相当数いる手応え。

そうなると、いわゆる「デフレ」という問題が発生します。

先日「ウォーズで4級です」という大人の方と対局してみたのですが、とても4級なんてもんじゃない。もっと上と感じました。これ位に熱心で力のある人々が上級に溜まっているとすればこれもう、ウォーズで初段になるって普通の社会生活を営みながらでは至難の業になってないだろうか。

将棋倶楽部24のほうで色んなレート帯のアカウントを失礼ながらランダムに名簿で検索させていただいたところ、最高レートから700〜800点下がっている人はざらで、中には1000点くらい下がっている人もいる。最近始めた人は幅は小さいですが、id番号から5年とか10年以上キャリアの人はそんな感じ。
つまりイメージとしては、町道場で長年マッタリ三段前後で指している常連のじっちゃんたちが中級あたりに溜まっている状態。それを新規の勢いある若い人が追い抜いていって、じっちゃんたちはジワジワとレートを下げている。でも、じっちゃんたちが弱いかといえば決してそんなことはなく、立派にその段位を与えられてしかるべき棋歴と、何といってもブームに左右されず将棋文化を長きに渡り支えてくださった将棋界への貢献は大きい。実力も、ちょっとやってみました的な将棋ゲーマーには負けやしない。

24と同じことがウォーズで起こりつつあるとすれば「初段」のハードルはどんどん高くなるだろう。しかし「段位」は本来相対評価(対戦成績によるもの)ではなく絶対評価(一定の基準に基づく)のはず。レーティングとは違う。

連盟指導員に配布されている資料から「初段」の指標を一部抜粋しますと:
棋譜:自分の指した将棋を、ほぼ再現できる。
詰将棋:駒を動かさずに7、9手詰めが解ける(50題以上)
対プロ駒落ち:4枚落ちでプロと十分戦える。
実戦対局数:700局以上。

この状況を踏まえ、新しい教室では2種類の段・級の認定方式を考えています。

1.無料コース
将棋ウォーズではなく「81道場」で日々コンスタントに対局をしていただいて、一定期間の安定した段級をもってその段級を認定する。
81道場は定期的に「参加者が実際には町道場でどの段・級位で指しているか」を調査し調整を行っているので、ウォーズや24に比べ実態に近い段級位となっていると考えます。

2.有料コース
詰将棋の取り組み状況や対局数・内容の理解度を私が確認した上で、プロ棋士の先生をお呼びし駒落ち対局で検定の機会を設ける。

昭和世代的には、上記「2」を昔懐かしい雰囲気で復活させられたらと思う。緊張感の中での検定試験は案外、良きイベントとして機能するかもしれません。

19手詰

自分の実戦より、相手の方が詰みを逃してくれて助かった19手詰め。
手数は長いですが詰み筋が見えるかどうかだけで、シンプルです。
答えはコメント欄。

19手詰

対策

将棋ブログを更新しました。



あちらでは言わない余計な一言を添えますと、エルモ急戦は振り飛車党にとっては厄介な作戦が出現したものですね。駒組がシンプルかつ固い。仕掛けもお馴染みで全く新しい知識をゼロから頭に入れる必要なしときている。

子供から「どうしたらいいですか?」と聞かれたら、どうすればいいだろう? 対策が必要。
今のところ、子供向けにわかりやすいとすればエルモと解った時点でエイと角道をあけて角交換振り飛車にしたらどうなんだろう?と考えているところです。模索してみよう。

それより先に台風の対策が必要ですね。みなさま気を付けてお過ごしください。

初練習会

将棋ブログを更新しました。勝又先生を招いての初練習会です。

自分としては基本やってることは以前と同じですが、しかしやはり親御さんたちとプロ先生のご協力を得て充実度は格段に上がったことを実感できました。

シンプル7手詰

7手詰です。

シンプルですが、実戦では「簡単な手がなぜか見えない」ということがありますよね。さて、一目で解けるでしょうか?

詰将棋

勝又先生と行徳将棋クラブ

勝又清和先生と行徳将棋クラブとのつながりの始まりについて、ご紹介したいと思います。写真は10年前のこちらの記事のものですが、再掲いたします。

10年ほど前、将棋界がどのような状況下にあったかといいますと国が進める「公益社団法人改革」の真っただ中でした。日本将棋連盟は単に「棋戦を運営する興行主」であってはならず「将棋という伝統文化を広く世の中に普及せしめるための団体、公益に資する団体」・・・建前だけでなく名実ともにそうあらねばならない。さもなくば「公益社団法人」としての要件を満たさなくなる。

そんな訳でこの時期、プロの先生たちも自ら動いて様々な施策がなされました。小さな将棋大会や講習会などが各地で開催されており、今にして思えば将棋ファンにとりとても贅沢な時期でした。

勝又先生も普及活動に熱心で、大小さまざまのアマチュアや子供たちの大会を訪問され、また地域の将棋教室で子供たちががんばっているような場を見つけては指導に駆け付けておられました。ありがたいことに行徳も見つけていただきまして、かなり遠くにお住まいなのですが何度か遥々足をお運びいただきました。

写真から熱気が伝わってきますね。当時は将棋アプリなどなかったため行徳の将棋好きの子たちはここに来るしかないという事情もあった。場所を選ばずに将棋ができるようになったのは喜ばしいですが、昭和世代にとってはどちらかといえばこのような風景のほうがしっくりくるのは正直なところです。

勝又講座

7手詰

7手で詰みの局面です。答えはコメント欄。

詰み局面
ライブスケジュール
行徳駅前ストリートライブ 11月15日(日)13時〜16時のどこかで30分ほど。 他出演者:山口宏一・堀木康太郎 ※雨天中止
行徳将棋クラブ

行徳将棋クラブ

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千葉県市川市の行徳将棋クラブを運営している原伸一です。ブログの更新情報をお届けしてゆきます。
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フォークシンガー原
(原 伸一)

1967年生。千葉県市川市の南部、行徳・妙典でアコースティックライブの主催等の活動を行っています。また、将棋教室を開いています。

将棋教室の情報は以下サイトにて。

http://gyotoku.livedoor.biz
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GSG5(行徳将棋ガールズ)
GSG(Gyotoku Shogi Girls)は、行徳将棋クラブの女子のこと。音楽も大好きで、2013年女子アマ団体戦で歌を歌ってベストパフォーマンス賞をいただきました。
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