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2016年06月

2016年06月30日

7月3日(日)は風に立つライオン将棋教室

7月3日(日)は、風に立つライオン将棋教室を行います。

風に立つライオン基金へひとり500円の募金をお願いします。

場所は行徳公民館の第1研修室です。今回は、公民館の3階です。図書館のほうではありませんので、ご注意ください。

11時〜: 4級以上
12時30分〜: 5級以下
※終了時間は、14時少し前
※兄弟姉妹でご参加の場合は、どちらかに合わせて一緒に来てもよいです。

今後の予定

7月 3日(日)第1研修室(公民館の3階)
7月10日(日)第3会議室(図書館の1階)中止
7月17日(日)第1会議室(図書館の1階)
7月24日(日)第3研修室(公民館の3階)


hara047 at 12:44|Permalink

7月2日(土)の確認

7月2日(土)の確認です。

行徳公民館第2和室にて10−12時に活動行います。

今後の予定:

7月 2日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月 9日(土):10-12時 未定(行徳公民館は施設点検にて休館)
7月16日(土):9:30-11:30 七中にて行われる「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月23日(土):10-12時 行徳公民館第1和室
7月30日(土):10-12時 行徳公民館第1和室

※上記すべて無料です。


hara047 at 12:40|Permalink 将棋教室 

2016年06月29日

茶道・華道と将棋

中山中将棋部物語の第(7)話の中で話題になった、茶道・華道と将棋の同ジャンル性について考察してみました。

こちらのサイトに、茶道と華道の共通点・相違点がわかりやすく解説されていると思います。
まとめると、

茶道とは:
基本精神である和敬静寂(和:調和、敬:他者を敬う心、静:邪念のない清らかな心、寂:禅の「無」の思想)を茶道の稽古を通じて求めていく修業。一期一会の精神の元、一度かぎりの茶席の かけがえのなさを大切にする。

華道とは:
四季折々の樹・枝・草・花などを切って花器に挿して、その美しさや命の尊さを表現し、観賞するもの。花を生ける時に命を感じ、心をみつめ、理想とする美しさを花で表現する。

共通点:
礼儀を重んじること、その場にある人を読むこと、という点。

相違点:
茶道は修業と自己鍛錬による他者との心の交流。相手の状況を読み、あらかじめ念入りな準備をしながら、自分の思いも投影する。
一方、華道は、自分自身と向き合い、その表現を花に託す極めて個人的な営み。

こうして見ると茶道の精神性は、華道よりもむしろ将棋のほうが近いとすら感じられます。囲碁や将棋も、まさに和敬静寂の精神を棋道によって求めてゆく修行と言えますので。
実際、千利休はよく囲碁を打ったそうです。

昨今、コンピューター将棋の隆盛により将棋の競技性・ゲーム性の面が世の中に強い印象をもたらしていますが、そのような時だからこそ、伝統文化ならではの精神性を重視することも必要かもしれないと、改めて気付きました。
将棋界でも、女流棋士の中倉彰子先生の「いつつ」での試みなど、そのような動きがあるようです。

茶道や華道、とりわけ茶道の精神を学んでいる子が兼部できる将棋部が中学校にできたら、まさに画期的ですね。最先端の試みと言えます。


ガンバレ、市川四中!

hara047 at 21:24|Permalink 将棋教室 

2016年06月28日

中山中将棋部物語(7)

三回戦で中山中に初白星がついた。リッシとアスカが勝ち、2−1での勝利。3人で喜びを分かち合った。これがチームで勝つってことなんだ。気持ちいい。病みつきになりそう。

これに勢いづいた中山中は、午後の対局でも、もう1試合勝ちをおさめた。スバルの相手が昼の時間に体調不良を訴えたらしく、不戦勝になったのが大きかった。館内は一応空調が効いており、何もしなければ汗をかくほどにはならない。しかし、将棋で脳が高速回転し体が熱を持てば、気分が悪くなるのも無理はない。
「暑さと緊張の中で5試合やりきる体力も重要要素だ。スバルくんはその点で相手を上回った。立派に戦いに勝ったと思っていい」
源先生の言葉に、スバルもまんざら悪い気はしなかった。将棋でも勝てるようになりたいと思う。

2勝3敗、それが市川市立中山中学校の公式戦デビューの成績だった。
雲の上のことと感じはするが、優勝したのはやはりS学園だった。市川の騎惘爐盻猴ゾ,農虱娶代表に選ばれたという。来月に行われる東日本大会へ行くらしい。

「やったじゃないか。初めての大会で2つも勝つなんて、なかなか出来ないぞ」
心地よい疲労感と充実感。3人の顔に笑みが浮かぶ。
「将棋部、出来るといいな。人数は5人そろいそうか?」
「それが・・・」
推進役のリッシが答える。
「もう一人同級生が居て4人はそろったんですけど、他部との兼部が認められないと言われてしまって、あと一人を探すのがタイヘンなんです」
「兼部はダメなのか。そりゃキツいな」
「唯一、茶道部と華道部だけは兼部が認められているんですけど」
「そこに将棋部も入れてもらえばいい」
「それもお願いしたんですが、ジャンルが違うからダメって言われてしまって・・・」
「ジャンルは違わない」
「え?」
「茶道も華道も将棋も、江戸幕府が保護し家元の制度で続いてきた日本の伝統文化だ。茶道と華道が同じジャンルだというのなら、将棋もそうだ」
「そっ、それ、もらっていいですか?」
「もらうも何も、事実だ」
それが認められるなら、茶道部の生徒に頼めるあてがある。俄然、元気が出てきた。

他校の友だちも、出来た。午前中に対局した千葉市の中学の生徒で、同じように私服で来ていた。浮いた者、心細い者同士で引かれ合ったのかもしれない。彼らの学校にも将棋部がなく、残念な思いで日々を過ごしているという。それも同じだ。大会の名残を惜しむように、休憩所のソファーに座り持ってきていたマグネット盤で一緒に将棋を指した。

自分たちの生きる場所を、見つけた。ここで、戦ってゆきたい。技に磨きをかけ、もっと勝てるようになりたい。
しかし、こんなにすごい中学将棋の世界があるなんて、身の周りの人たちは誰も知らないのだ。部活動で将棋の大会に出たいのだと説明しても、ピンと来ないに違いない。母さんも、父さんも、そして学校の先生たちも。家に帰ればきっと、『千と千尋の神隠し』のラストシーンのように両親はそっけなく、自分たちも今日のことを語って聞かせようがないに違いない。

4階の窓の外を見た。空に浮かぶように白いレールが真横に走っていた。目的の地へきっと行けるはずだ。不思議と不安はなかった。

(ひとまず、完)  第(6)話へ戻る


※この物語はフィクションであり、実在の人物とはあまり関係ありません。

hara047 at 21:24|Permalink 将棋教室 

2016年06月27日

中山中将棋部物語(6)

一回戦、二回戦は惨敗だった。
アスカの初戦の相手が角の頭の守り方すら知らない超初心者だったのでさすがにこれには勝てたが、後は全員全敗である。

ひと息つこうと廊下に出た。源先生がS学園の生徒たちと話をしている。対局の内容のことなどを、そこに盤駒もないのに宙を見るようにして会話をしている。中山中に気づくと、よぅどうだと声をかけこちらに近づいてきた。
「いえ、全然ダメです。チーム2連敗中です」
「勝ったもん同士、負けたもん同士で当たるからな。だんだん勝ちやすくなってくる。勝ちに近づくために負けてると思って、ガンバレ」
「先生はS学園を教えてるんですか」
アスカが興味深げに聞いた。
「いや、そうじゃない。小学のときに行徳公民館に来てた生徒らが何人かS学園に入ってんのさ」
「頭いいから強いんでしょうね」
「確かに優勝候補だが、学校の勉強ができるかは将棋の強さに関係ない。偏差値40の学校の将棋部が、70の学校を倒して全国制覇したこともある」
「そうなんですか」
「それに」
少し間を置いて、
「連中も将棋では色々苦労したのさ。苦労して、あそこまでになってる」
と言った。自分たちは、まだまだこれからだ。気を引き締めた。

三回戦が始まった。
普通にやってたら勝てそうにない。リッシは、行徳公民館の魔女が使っていた戦法を思い出した。中飛車に振る。飛車先の歩を伸ばし、端歩を突いて角を上がった。飛車と角、2つの砲口が相手陣地の中央を睨む形がつくられている。
相手が振り飛車のとき、居飛車は玉を角の横に寄せる「船囲い」という囲いをつくるのが一般的だ。
リズミカルに駒組を進めていた相手は、いつもの習慣のように玉を左側に上がった。その瞬間、リッシは渾身の力を込めて5筋の歩を突き出し相手陣の城壁を叩いた。その歩に手を伸ばそうとした相手の顔色が変わる。この歩は、とることが出来ない。角が玉を睨んでいる。
『決まった』
リッシは心の中で叫んだ。

アスカは両肘を腿の上に乗せ、低い体勢で盤面を睨んでいる。
飛車を振り、低く構えた。右側へ玉をよせ、穴熊に入る。手数をかけ、玉を固め、ゆっくり飛車を上下あるいは左右に動かして相手の攻撃を待つ。攻めるときに、必ずスキが出来る。そんなものらしいことが解ってきた。なまじこちらから仕掛けてボロ雑巾になるより相手に仕掛けさせてチャンスを待つほうが、自分には合っている。
相手は玉の頭に銀が乗った銀冠という囲いだ。金銀の連結が強く、また場合によっては穴熊を上から押しつぶす攻撃的な狙いを秘めた囲いである。
桂が二段跳びしてきた。角を狙われている。逃げる。しかし、角が居なくなり要が外れた地点に飛車が走ってきた。マズい。が仕方ない。ここは被害を最小限に食い止めよう。端に桂を逃がす。飛車が、相手の指先でとぐろを巻いて竜に姿を変え、吠えるような高い駒音を立て侵入してきた。落ち着け。こいつに暴れられる前に、何か手段があるはずだ。攻めると、スキが出来る。睨んだ。光の筋。今、竜が侵入してきた小路が、真っ直ぐに開いている。そうだ、今なら角の助けを得て飛車が回り込める。よし。スッと飛車を横に動かし、竜にぶつける。相手がグッと身を乗り出した。二、三度頷く。そうきたかという仕草。やれているようだ。腹にズシリとしたものを感じた。竜に香を食われる。こちらも飛車を成り込むか。いや待て。攻めると、スキができる。攻める前に、引締めよう。いったん銀を引いた。イラッとした雰囲気。相手は焦れているのか。歩が突かれた。今まで銀冠の中で眠っていた角の砲口が開いた。こちらの角と向かい合っている。そうか、これが邪魔なんだな。しかし応じるしかない。角を交換し、こちらも竜をつくる。歩が突き出され、城壁を叩く。相手ばかりしていられない。香を拾った。瞬間、どうだとばかりに桂が飛んできた。五段目の左右の桂が、こちらの陣の中央に照準を合わせている。このままでは城壁を食い破られる。受けるか。しかし、防戦一方のまま穴熊の本丸にも火の手が回ってきそうだ。
リッシの相手が頭を下げるのが横目に見えた。勝ったのか。ならばオレが勝てれば。どうする。そうだ。攻めると、スキが出来る。どこかにないか。あそこだ。桂が跳ねた後の空間。相手玉の斜め上が開いている。
閃光が走った。香を食った場に居座っている竜と、一方向が開いた銀冠の中の玉。それをつなぐ光の筋。アスカは、角を握りしめ、それを打ち下ろした。
ほぼ同時に、相手も玉を守りつつ角を打ち下ろした。角には角。そんな王手飛車くらいで参らねえぞという気迫。しかし、顔を紅潮させている。アスカが竜をとる。その角が払われ相手の馬になる。どうだ。竜が馬になっただけだぞ。そんな演技。しかし、見えた。スキ。桂が居なくなった後の相手玉の尻に、スキがある。今とった持ち駒の飛車。打ち下ろす。両手で頭を抱える姿が目の前に見えた。

(つづく)  第(5)話へ戻る・第(7)話へ進む


※この物語はフィクションであり、実在の人物とはあまり関係ありません。

hara047 at 23:03|Permalink 将棋教室 

中山中将棋部物語(5)

スペース・マウンテンに乗り、発車を待っている気分だった。
しかも操縦しているのは自分で脱線し落下する危険もあるとしたら、こんな感じだろうか。
千葉市にある、千葉県青少年女性会館の4階。受付が終わり、開会式が始まろうとしている。
何かしていないと、とても緊張に耐えられそうにない。リッシは、盤上に並べられた駒に手を触れた。これが大会で使う駒か。薄いビニールマットの将棋盤の上に軽く打ち付けてみる。パンといい音がした。テーブルの板の堅さとビニールマットの弾力が混ざり合い、独特の感触だ。飛車を横にスーッとすべらせてみる。なめらかで、動かしやすい。
アスカは、会場の様子を見渡している。広い講堂のような部屋にぎっしりとテーブルが並べられ、ひとつのテーブルに3人ずつ向かい合うようにして6人が座っている。会場の真ん中から舞台側に向かって右が小学生、左が中学生だ。小中学生合わせ90チームほどの学校名が表には並んでいた。つまり270人ほどが同じ空間に居ることになる。ものすごい熱気である。中学の部は、制服で来ているところが多い。多くは白の開襟シャツに黒のズボンだ。
「な、リッシ。あれって、S学園だよな」
特徴のある制服が、所々に見える。クリーム色の開襟シャツに、グレーのズボン。S学園は全国でも有名な中高一貫の一流進学校だ。何チームか出ている。
「確かそうだ。部員多いんだな、やっぱ頭いい学校は」
リッシが小声で答える。強そうに見える。というか、自分たち以外みんな強そうに見える。
アスカと反対側の端に座っているのが、二人に頼まれて出てきた石山昴である。無言で両腕を組み、足を動かしてそわそわしている。憮然とした表情。スバルにとっては災難である。何だよこれ、聞いてないよ。逃げ出したい。次の日曜日に千葉まで行って一緒に将棋指してくれというからまぁいいかと思ったものの、さすがにこの緊張感は想定外だ。こいつらみんな、ガチじゃねぇか。目が普通じゃねーよ。気合い入り過ぎだよ。扇子とか持ってる人いるんですけど。『忍』てなんですかそれ。道を極めようとしちゃってる人なんでしょうか。勝手にしてほしいんですけど。それに俺ら私服ってバリバリ浮いてんじゃねぇか。なんかチャラくないかこれ。キミたち小学生はこっちだよとか言われそうな勢いなんですけど。
「緊張するよな」
察したリッシが、スバルに声をかけた。

昨日は行徳の源先生が、大会での注意事項を教えてくれた。公式戦はお友だちとやる遊び将棋と違い、ルールが厳しい。駒から手を離したらその指し手は変えることができない。一手一手、慎重に盤面を見て差し手を考え、しっかり決めてから指すのだ。駒を戻したりすると、反則負けとなる。二歩や王手放置も、相手に指摘されたら即負けである。
チームオーダーの決め方が問題だった。一般的なのは一番強い人が主将で一番目の席に座り、次に強い人が真ん中の副将で、最も棋力の低い人が三将、三番目の席だという。ただし裏をかいてその並びを変えてくるチームもあるそうだ。また裏をかくというのではなくても、学年の並びになっているが将棋自体は三将の一年生がいちばん強いという場合もありうる。中山中は全員一年生、将棋の実力も似たり寄ったりである。
「ひとつの考え方としちゃ、対戦表を書いたり事務局とやりとりしたりする実務的なことが得意なヤツが主将でその補佐役が副将、気楽が好きなのが三将ってな具合かな。普段の三人の関係はどうだい?」
それでいえば、アスカが主将でリッシが副将。気楽が好きかどうかわからないが、必然的にスバルが三将になる。そうしようと決めた。
「バクチにつえーヤツが主将ってのもあるけどな。振り駒すっから。アハハッ」
決めたのに惑わすようなことを言わないでほしい。それに、自分らのレベルでは先手も後手も違いはない。
「服装なんだけどな」
そうだ、何を着て行こう。
「何を着てってもいいんだが、部活の連中は学校の先生の引率で、制服で来る。全体でもほとんどの生徒が制服だな。私服だとちょっと目立つ感じになるぞ。ワッハッハッ」
いっそ目立ってやるか。私服で行くことにした。ひとつくらい反骨心を見せてやれ。

開会式が始まり、一日の進行や注意事項が説明されているが、上の空で耳に入ってこない。
胃が飛び出てきそうな緊張と不安を抱え、どう時間をやり過ごしたらいいかわからない。膠着したにらみ合いの戦場で、戦慣れしていない足軽が恐怖に耐えかねてワーッとひとり槍を持って飛び出して行ってしまう、それに似た衝動に駆られているのだ。なんでもいいから早く事が起きて訳がわからなくなってくれたほうが、まだいい。
「それでは、対局を始めてください」
「よろしくお願いします」
一回戦が始まった。広い講堂の空間に、一斉にバチバチバチッと駒音が鳴り響く。合戦の火ぶたが切って落とされた。

(つづく)  第(4)話へ戻る・第(6)話へ進む


※この物語はフィクションであり、実在の人物とはあまり関係ありません。

hara047 at 06:15|Permalink 将棋教室 

文部科学大臣杯小中学校団体戦2016

6月26日(日)は、千葉県青少年女性会館で行われた文部科学大臣杯小中学校団体戦に参加しました。

全体では小学校30チーム、中学校59チームが参加したとのこと。
GSC(行徳将棋クラブ)は、小学の部に6チームが参加しました。また中学の部でも、GSCの先輩たちが渋幕中や市川四中で活躍しました。

160626文科杯


いやぁ市川四中、オモシロイです。朝、1Fロビーでオーダー表を書いて「参加費と合わせて受付に持って行って」と言ったら「受付」のプレートが壁に貼られた1F会館事務所に行くので、可笑しすぎてひっくり返りそうになった(笑)。

同好会設立、がんばってくださいね。茶道・華道との類似性についてですが、江戸幕府により伝統芸能として保護され、茶道や華道と同じく家元制度として存在していました。

こちら日本将棋連盟の王将戦のサイトで、羽生善治三冠がそのことについてスピーチで触れています。

こちら東京都教育員会サイトによると、「学校設定教科『日本の伝統・文化』」で杉並高校が「将棋、茶道、華道」という形で科目を実施した実績があるようです。

他にも、調べると色々と勉強になると思います。

さて大会ですが、小学校の部はGSCクラブ内対戦で大波乱があり、大いにプラスの面と残念な面が混ざり合った結果となりました。そんな中、市川市立富美浜小学校が代表決定戦まで残り大健闘、5位となりました。惜しくも千葉県代表4校には入ることができなかったのですが、レベルの高い上位校相手によくがんばったことを称えたいと思います。

中学の部では、GSCの先輩たちがメンバーに入った渋谷教育学園幕張中学校が活躍しました。Aチームが4戦全勝、しかもすべて3−0で12勝0敗とのことでした。先に代表が決まっている東京代表の卒業生と、東日本大会で夢の顔合わせが実現します。またBチームも4位と大健闘、惜しくも代表3校には入れなかったものの、層の厚さを見せてくれました。

渋幕中に関して特筆すべきは、新入生部員が増え今回5チームが参加したこと。そして、素晴らしい部活動になっていることです。正直、驚きました。自分たちの対局が終わっても、仲間の最後の対局が終わるまで全員が帰らずに残っており、熱心な感想戦が行われていました。また表彰式では上位校を大人数の拍手で称え、解散前には全員で集まって部長の生徒さんが成績や一日のまとめなどを立派に発表していました。

とても有意義な一日でした。参加したみなさん、そしてご引率のみなさま、どうもお疲れさまでした。

hara047 at 05:42|Permalink 大会・イベントレポート 

2016年06月26日

innocent world(イノセントワールド)

今日の弾き語りは、innocent world(イノセントワールド)。
1994年、Mr.Childrenです。

『 物憂げな6月の雨に打たれて
 愛に満ちた季節を想って歌うよ 』



hara047 at 00:52|Permalink 弾き語り 

2016年06月25日

中山中将棋部物語 (4)

電話に出た大会事務局の担当者は、ハキハキとした明るい声の女性だった。
申し込み締め切り日を、一日過ぎていた。ダメ元でお願いしてみようとしている。リッシの家のリビング。リッシが受話器を握り、アスカも心配そうに傍で聞き耳を立てている。
「あ、あの、僕ら市川四中で、今度の団体戦に出たいと思っているんですけど・・・」
中々思うように言葉が出てこない。

最初に出てくれると言った将棋が強いテニス部の先輩が、わりぃやっぱ部活抜けられんわと断ってきたので予定が狂ってしまった。もっと早ければ手の打ちようがあったのだが。それが土曜日のことで、申し込み締め切りの日曜日までに間がない。引き受けてくれた時に『テスト明けに部活の予定を確認して何もなければ』という条件つきだったのだが、出てくれるという言葉をもらったのが嬉しくて、油断した。甘かったと言わざるを得ない。
急ぎ同級生の友だちに電話をして頼み込み「出てやってもいい」と返事はもらったものの、月曜日に学校で詳しく話を聞かせてくれという。それはそうだ。向こうだって親に事情を話さなければならないだろう。
間に合わない、だめか。リッシが部屋でがっくりと肩を落としていると、母さんの呼ぶ声がした。電話だという。
「よう、どうだ?申し込みできたか?」
行徳の源先生だった。
「それが、3人そろうにはそろいそうなんですが、締め切りに間に合わなくて」
「あきらめるのか」
「・・・でも、そうするしか」
「若者がそんなに淡泊じゃいかんな。それくらい乗り切れんと将棋部なんかつくれんぞ。少しくらい締め切り過ぎても電話して必死でお願いしてみろ」
「それで大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫じゃない」
「え?」
「基本、大丈夫じゃないんだが、若者の一生懸命な姿には、大人は感動するもんだ」
「はぁ」
「感動は、人を動かす」
それにちょっとムチャなくらいでいい、ムチャできるのは若者の特権だと言って、電話は切れた。締め切り日の日曜の晩のことだった。

リッシが言葉を詰まらせていると、事務局の女性は意外にも自分のほうから親切に話しかけてきてくれた。
「ああ、市川市立中山中学校の生徒さんね。すでに行徳の先生から代理で申し込み来てますよ。メンバーひとり変わるかもしれないというのも聞いてます」
リッシとアスカは、思わず顔を見合わせた。
「えっと、吉村律志くんと春野飛鳥くんはそのままね。3人目の宍戸桂くんが石山昴くんに変わるのね。締め切り後だけど、メンバー変更なら認めましょう」
「あっ、あの、シシドケイってだっ・・・」
誰なんでしょうかと言おうとしたリッシの口に、アスカが掌でむんずと蓋をした。瞬間、リッシも理解した。目を丸くして固まる。そういうことか。あのおっさん・・・ 
「じゃぁ、いちかわしりつなかやまちゅうがっこう、のみなさん、ガンバってくださいねー」
弾けるような明るい声を聴きながら、二人はしばし受話器を置くのも忘れ呆然とした。万が一、友だちが親に反対されたりしたらどうするつもりだったのだろう。
『ムチャできるのは若者の特権』って、あの人、ムチャ通り越してムチャクチャじゃないか。
しかも感動ゼンゼン関係ねーし。

しかし気付けば、三日間心の中に吹き荒れた嵐の後に残ったもの。それは、文部科学大臣杯小中学校将棋団体戦中学の部に、中山中が出場するという事実だった。

(つづく)  第(3)話へ戻る・第(5)話へ進む


※このようなことは絶対にしないでください。失格になります。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・出来事とはあまり関係ありません。

hara047 at 23:15|Permalink 将棋教室 

6月25日(土)の風景

6月25日(土)午前、行徳公民館第2和室にて、行徳将棋クラブ活動。

七中1名、新浜小4名、南新浜小2名、富美浜小1名、幸小3名、大和田小1名、浦安美浜北小1名、浦安東小1名、鹿骨東小1名、計15名。

160625教室


今日もオープンスクールのところがあるみたいですね。人数少な目でした。

団体戦の手番の決め方や公式戦のルールを説明しました。チェスクロックの使い方も練習し、上手にできるようになりましたね。
明日文科杯出場者はがんばりましょう!

hara047 at 13:12|Permalink 将棋教室 

2016年06月24日

中山中将棋部物語 (3)

「おっ、いいねえ。ガンバレよ。市川の中学で将棋部があるのは騎惘爐らいでね。ほかのとこにもと待望されてるんだ」
騎惘爐箸いΔ里六篶で中高一貫の有名進学校。高校からは毎年、東大京大はじめ超一流大学に数多く合格している。いかにも将棋部がありそうなところだ。そんな連中が将棋をやれば強いだろう。
「あっ、そうだ。そしたらな」
先生はカバンの置いてあるほうへ行き、名刺をとり出して戻って来た。それをテーブルの上に置く。『将棋指導員 源伸人』と刷られている。
「みなもとのぶとだ。よろしく。私の名はどうでもいいんだが」
そう言って名刺を裏返し、白紙の面に何やらメモを書いた。
『「千葉の将棋情報」で検索。サイトの「文部科学大臣杯小中学校団体戦」をクリック。6/19(日)申し込み締め切り。6/26(日)大会』
リッシとアスカが覗き込む。
「2週間後の日曜日に、中学の将棋の団体戦がある。同じ学校の生徒3人でチームを組んで戦う団体戦だ。中学将棋部の連中の、年間の一番の目標になる大会と言っていい。でもまだ将棋部が出来てなくても、とにかく同じ学校の生徒3人集まれば参加できる。勝ち負けはどうでもいいから今年出といたほうがいいぞ。その経験を踏まえて、来年、再来年だ。どう?もうひとり誘える友だちは居るかい?」
「はい、居ます」
即座にリッシが反応した。既に出る気でいる。将棋を指せる友だちや先輩は何人かピックアップしていて、兼部でもいいから将棋部設立に協力してくれないか話を進めているところだ。
「テニス部とかなんですけど、頼めば出てくれると思います」
アスカがリッシに注意を促すように肩を叩き、小声で話しかけた。
「来週は中間、中間」
6月16日と17日、木曜と金曜が中間試験になっていて、来週は生徒たちの頭の中はテストのことでイッパイになる。そんな状況で将棋の大会のことなど頼めるだろうか。そしてテストが終わるとすぐに週末。申し込み締め切りだ。
「テストか。そりゃタイヘンだな」
「でも、大丈夫です」
それはこっちの話と言わんばかりにリッシが答えた。アスカを制するように肩を押さえながら。しかしアスカも、色々と問題があるぞと考えながらも、リッシに乗る気でいる。
「出とくといいんだけどな。学校にも、将棋部つくるときに『大会にも出ました』って言えるだろ。そういう材料は、あったほうがいい。学校ってカタいとこあるからな。動かすのに苦労する。昔ある学校でがんばったことがあるんだが、教頭に露骨に迷惑な顔されてな」
源先生の目が、つかの間遠くを見た。将棋部をつくるというのは、やはり簡単なことではないらしい。
「まあ、ガンバレ」
二人の肩をポンと叩く。部屋の中には、パシッパシッという駒音が協奏曲のように響いている。

その後もリッシとアスカは、教室の生徒たちに打たれ続けた。初めて指したときのドキドキした鼓動、終わったときの痺れる感覚。それが過ぎると、心の中で覚醒が始まっていた。盤上に駒を滑らせる指先の柔らかな感覚が神経の枝を伝わり、脳内麻薬が分泌される。浮遊感に身をゆだね、しかし流れをコントロールし、味わう。ボクシングで綺麗に顔面にパンチを食らったとき、痛みを超えてエクスタシーを感じるという。こういうことなのだろうか。何度でも打たれたい。危険に慣れ、渇望すらしている。ボコボコになりながら、しかし少しずつ、相手の肉をとらえる感覚も出来てきた。突き刺したヤリがズブッと入ってゆく、弾力。抵抗。ねじ伏せる。逃げる。追う。抑える。絡まる。宙。入れ替わる。目を瞑る。開く。見上げる。天井が回っている。

帰りのバスの中。リッシとアスカは、二人掛けの座席に並んで座り心地よい揺れに身体をあずけていた。曲がりくねった経路を、短い間隔でバス停に停まりながらトロトロと進む。やがてバスは、イオンのある妙典駅付近を過ぎ、行徳バイパスへと抜けた。ようやく広い道路を軽快に走る。新行徳橋。江戸川放水路では、釣り糸を垂れる人々が見える。この辺りはハゼ釣りのメッカで、初夏から晩秋まで、多くの釣り人たちが訪れる。
「な、リッシ。このスピードなら、チャリでもそんなに時間変わらないかもしれないな」
「そうだな。行徳公民館の前、自転車駐められるみたいだったし」
梅雨が明けたら、それもいいかもしれない。それなら、一切お金はかからない。
「面白かったな。あそこ」
リッシがつぶやく。
「うん、また行こう」
アスカも同調した。
橋を渡ると、見慣れた風景がそこにあった。

(つづく)  第(2)話へ戻る・第(4)話へ進む


※この物語はフィクションであり、実在の人物とはあまり関係ありません。

hara047 at 19:23|Permalink 将棋教室 

2016年06月23日

中山中将棋部物語 (2)

『第2和室』とプレートに書かれた部屋を、恐る恐る覗いた。開けっ放しにされた襖の向こうは、広い畳の部屋だ。折り畳みの低いテーブルが何脚か置かれ、パシッパシッと駒音が響いている。何か手続きが必要なのだろうか。迷っていると、中から声がした。
「君たち将棋に来たのかい?」
半分以上白髪のおじさんが、テーブルの上に置かれた表に名前を書き入れながらこちらを見ている。
「あ、はい」
飛んできたボールを打ち返すように、リッシが反応した。
「どうぞ。入っていいよ」
靴を脱いで、中に足を踏み入れる。涼しい空気。クーラーがほどよく効いている。ほんのりとした畳の香。塗り壁に木の柱。鉄筋コンクリートの中だが、ここだけは昔の日本の家のようだ。床の間があり、そこは水筒やリュックを置く場所として使われている。
「どこか他のとこで将棋やってたことある?級とか持ってる?」
「いえ、ありません」
リッシが答える。どうやらこの人がここの先生のようだ。飄々としていて、怖い感じでない。
「そうか、学校はどこ?何年生?」
「中山中です。1年」
「ほう、珍しいな。中山中ってどこだっけ?いちばん近い駅は?」
「下総中山です」
「そうか。それじゃ、メチャメチャ遠いって訳じゃないな」
「はい、メチャメチャ遠くはないです」
「将棋のルールは知ってる?」
「はいそれは、大丈夫です」
「よっしゃ。じゃ、まず名前教えて」
畳の上に座り、出された紙に吉村律志、春野飛鳥と並べて書いた。
「それじゃちょっと、やってみるか。座って待ってて」

壁側のいちばん隅の席に座った。見渡すと人数は全部で20人ちょっとだろうか。ほとんどが小学生だ。低学年から高学年まで居る。
「わりと、居心地いいな」
アスカが小声でリッシに話しかけた。
「そうだな。思ったより緊張しないや」
武道の道場のような張り詰めた空気はない。穏やかな時間が流れている感じだ。奥のほうでは、小さい子を連れてきたお母さんたちが談笑している。

先生に名前を呼ばれてやって来たのは、サッカーの青いTシャツを着たおとなしそうな高学年の生徒だった。
「メガネかけた君が吉村くんだね。じゃぁまず、吉村くんから。春野くんは見てて」
リッシの前に座った少年は10秒ほど黙っていたが、おもむろに真ん中と両隣ひとつとびの歩を裏返し、5枚の歩を両手で包んでカチャカチャと振り、パラリと盤上に落とした。歩が3枚、と金が2枚出ている。これが振り駒というヤツか。
「よろしくお願いします」
「あ、よろしくお願いします」
対局が始まった。
少年はゆっくりと自陣の金銀を動かし、玉を固めた。知っている。矢倉という囲いだ。リッシも同じように矢倉に組んでみた。しかしそこから先、どうしたらいいのかよくわからない。適当に歩をつっかけたり桂馬を飛んだりしてみたが、ていねいに対応され全部とられてしまった。こちらの陣地が隙だらけになったところで、相手からの反撃。矢倉の金銀がはがされ、玉の逃げ場がなくなった。負けだ。少年の表情と手つきが穏やかなせいか、打ちのめされた感はない。が、ジワリと痺れがきた。
「よし、それじゃ今度は春野くん。吉村くん横で休憩」
先生の声。吹き抜ける風のような声だ。身をゆだねる。アスカの対局が始まった。
リッシの対局を見ていたアスカは、自分からあまり突っかけないよう慎重に差し手を選んだ。しかし、ジワリジワリと相手の銀が進んできて、陣を破られた。必死で抵抗したものの、竜と馬をつくられてからはその威力が強すぎる。
「負けです」
アスカの手のひらが湿っている。少年は一礼して立ち去った。
「強えぇな」
アスカとリッシは、顔を見合わせた。気づけば二人の、初めての他流試合が終わったのだ。
「おっ、終わったか」
向こうから先生が声をかけてくる。先生は、誰と誰が対戦するというのを指示しながら室内を順繰りと回り、対局を見てアドバイスをしている。

やって来て背後に座った先生が、両手で二人の肩をポンと叩いた。
「それじゃいいか。あのな、将棋ってなぁ年齢あんま関係ないんだ。ちっちゃくても強い子は強い。たくさんやって慣れてる子は強いんだ。慣れるためだと思って、勝ち負けあまり気にせずやってくれ。おーい!」
さっきから、ちょっと差しては部屋中をちょこまか動き回っている座敷わらしのような小さい二人組の子を先生が呼んだ。対局が始まる。「ちっちゃくても強い」と先生が言うからには強いのだろう。リッシは、さっきは矢倉で負けたので今度は穴熊にしてみた。ところが速攻の棒銀がやって来て上から押しつぶされ、簡単にやられた。何が起きたのか訳がワカラナイ。
「吉村くん、相手が居飛車のときに左に穴熊に囲うと今みたいになる。そういうのをひとつひとつ、解ってきゃいいんだ」
離れた場所からだが、先生は見ていたようだ。リッシは軽く頷いた。が、言葉が出ない。横を見るとアスカも険しい表情をしている。いい手はないかじっと考えて何とか指すのだが、次の瞬間相手の駒音ががパツンと響く。しかも、厳しい。間もなく投了に追い込まれた。二人の座敷わらしは、何事もなかったかのようにキャッキャッとじゃれ合っている。ついさっきまで居心地がいい緊張しないと話していたリッシとアスカだが、血の気が引いてゆくのを感じた。いったいここは何処なのか。日常に潜む魔界にでも紛れ込んでしまったのか。

次にリッシの目の前に座ったのは、女子生徒だった。将棋をやる女子も居るのか。同い年くらいに見える。一般的な美人ではないが、独特の魅力がある。いや、そんなことを考えている場合ではない。みっともないところは見せられない。気を引き締める。
が、中飛車であっけなくツブされてしまった。銀がきて、角がきて、飛車に成られて、ほぼ即死だった。女子生徒は、ニコッと笑って立ち去った。何だあれは。魔女か。
横ではアスカが、四間飛車の魔女にフルボッコにされている。
「負けた分だけ強くなるから。負けを稼ぐつもりでガンバレ」
風のような声が吹いてくる。その風が波を起こし、渦が巻いた。渦が心の底に潜ってゆき、潜在意識の中にあるものをさらって吹き上げてきた。
「ボクら、将棋部を創ろうってしてるんです」
知らずに、リッシは口にしていた。

(つづく)  第(1)話へ戻る・第(3)話へ進む


※この物語はフィクションであり、実在の人物とはあまり関係ありません。

hara047 at 19:55|Permalink 将棋教室 

6月26日(日)風に立つライオン教室はお休み

6月26日(日)は文部科学大臣杯小中学生団体戦千葉県大会のため、風に立つライオン将棋教室はお休みです。

参加するみなさん、がんばりましょう!

hara047 at 06:54|Permalink

6月25日(土)の確認

6月25日(土)の確認です。

行徳公民館第1和室にて10−12時に活動行います。
※いつもの第2和室の隣の部屋です。
※文科杯で大会初参加の子は出来るだけ参加してください。公式戦・団体戦の注意事項を説明します。


今後の予定:

6月25日(土):10-12時 行徳公民館第1和室

7月 2日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月 9日(土):10-12時 未定(行徳公民館は施設点検にて休館)
7月16日(土):9:30-11:30 七中にて行われる「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月23日(土):10-12時 行徳公民館第1和室
7月30日(土):10-12時 行徳公民館第1和室

※上記すべて無料です。


hara047 at 06:53|Permalink 将棋教室 

2016年06月22日

中山中将棋部物語 (1)

雲が、低く垂れていた。
どんよりとして降りそうで降らない、思わせぶりな梅雨の空だ。
軋むドアの音。生温かな空気が車内に入ってきた。料金箱にコインをふたつ入れる。歩道のコンクリートタイル。そこをめがけて、飛んだ。

バスが行き過ぎると、道の反対側が行徳公民館だった。10メートルほど向こうに信号機の横断歩道がある。が、面倒だ。そのまま突っ切った。くすんだベージュ色のモルタルの壁。市の建物はどこも同じようなものだ。違和感なくガラスの自動ドアをくぐる。二人はエレベーターに乗り、3階のボタンを押した。

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吉村律志と春野飛鳥は、千葉の市川にある市立中山(なかやま)中学校の1年生。小学校時代からの親友だ。
体育祭も終わり中学生活にも慣れてきたところで、以前から温めている計画を実行に移そうとしていた。

学校に、将棋部をつくる。やろう、と誓い合っていた。
中山中には、公立の中学にはめずらしい茶道部や華道部がある。しかし、伝統文化を重んじていそうな割には、将棋部がない。あってもいいはずだ。それに、既存の部活には強く魅かれるものがなく、なんとなくどれかを選んで入部するのは、つまらない。
たいたいみんな、わりと背が高いほうだからバレー部ならいいんじゃないかとか、小学校でバトミントンをやっていたけどバトミントン部がないからテニス部にしようとか。そうやって何かきっかけを見つけて何処かの部に入る。そしていい友だちが出来て充実していると思える時間を送り、その競技をやってよかったと言えるようになる。それが普通なのかもしれない。しかしそうはなれない人間も世の中には居るのだ。たとえば小学生のとき、地元の野球チームやサッカーチームを覗いてみたりちょっとだけ所属してみたりしたものの、競技にはどこか冷めていて熱が入らず、集団からはぐれ者になってしまう。そんなタイプの人間。リッシとアスカは似た者同士。互いに気が合い、いつしか一緒に居ることが多くなっていた。

将棋は、本格的にやっていた訳ではなかった。
二人ともゲームが好きで、一緒によく遊んでいたのだ。ある時、将棋のゲームソフトに出会った。ほかのゲームと違い、運の要素がない。自分の読みが相手を上回っていれば勝つし、そうでなければ負けるのだ。しかも攻略本を読めばスイスイ進めるようになるものでもなく、選択肢が無限と思えるくらいにある。とにかく奥が深い。本を買い、様々な戦法や玉の囲いがあることを知った。まるで戦国時代の戦そのものだ。
「なあ、アスカ。これ面白いなあ。中学に入ったらどっかでやってみたいな」
「部活でも将棋ってあるらしいよ。中山中にはないけど」
「な、つくれないかな?将棋部」
「え?できるのか、そんなこと」
積極派のリッシの行動力に、アスカはいつも驚かされる。だけど、自分の世界を広げてくれるリッシは、アスカにとり一緒に居て楽しい存在だ。

中山中の今年の1年生は6クラス。リッシとアスカは別々のクラスになった。ある日放課後に二人で落ち合い、将棋部のことをリッシの担任の先生に相談してみた。
「キミたち、どこかで将棋やってたのか?」
「あ、いえ、やってたっていうか、その・・・」
「教室とか道場に通ってたとかさ」
「い、いえ、特には・・・」
「段とか級とか、持ってるのか?」
「・・・持ってません」
「そうか」
先生は少し考え、二人にこう告げた。
「まずは人数がそろうかだな。部を設立するには、5人居ないといけない。集まったらまたおいで。話はそれからだ」

職員室を出て、二人で廊下を歩く。一年生の校舎とは別世界だ。中山中にはずっと昔に建てられた旧校舎と一昨年新築されたばかりの新校舎があり、旧校舎を一年生が、新校舎を二・三年生が使っている。職員室があるのは新校舎。幅広の階段の端を、手すりつたって降りた。先生の言葉が残響のように頭に残っている。昇降口。グランドでは野球部やサッカー部が練習している。新入生たちはあらかた4月中にはどこかの部に入った。自分たちは行き場なく彷徨っている。
「なあ、リッシ。メンバー集めは別として、オレたちちょっと説得力ないのかな」
「かもしれないな。どっかで将棋やってて、部活でもやりたいですってんじゃないと」
「思いつきで言ってるんじゃないかって、見られちまうな」
「こいつら、すぐ止めちまうんじゃないかってな」
部を設立するには、色々と面倒な手続きがあるだろう。また、部活の顧問を引き受けてくれる先生を見つけるのがとにかくタイヘンと聞いている。そのタイヘンを押してでも実行に移して、後でとん挫しないか。そうならないことを示すためには、熱意だけでは心もとない。

学校を出ると、二人はアスカの家に直行した。パソコンを立ち上げ、東京や千葉の将棋教室、道場を検索する。
指し方を教えてくれる教室のようなところは月謝制が多く、月額数千円から1万円ほどになってしまうようだ。道場も、安いところがあったとしても交通費を含めるとやはり、一回行けば千円程度はかかってしまう。週一で行けば、月に四〜五千円。とても無理だ。ため息が出る。
「ここは?無料って書いてある」
アスカが、とあるページを開いた。
「行徳将棋クラブ?行徳公民館か」
行徳は同じ市川市内だが、南の東京湾に面したほうにある。市の地形は江戸川放水路で南北に分断されていて、中心部に住んでいる者にとっては行徳という土地はあまり馴染みがない。浦安のディズニーランドに行くときに通るところといったくらいの感覚だ。
アスカが電車の経路を調べる。
「下総中山から西船橋。そこで乗り換えて東西線で行徳。JRと営団線の料金がかかっちゃうな」
「バスはなかったっけ?」
アスカが再び、今度はバスを検索する。すると、歩いて行ける距離にあるショッピングセンター「ニッケコルトンプラザ」の近くから市のコミュニティーバスが出ていることがわかった。
「これだ。百五十円で行けるぞ」
「往復三百円。なら、何とかなるな」
今度の土曜日に行ってみよう。二人でそう決めたのだった。

(つづく)  第(2)話へ進む


※この物語はフィクションであり、実在の人物とはあまり関係ありません。

hara047 at 20:21|Permalink 将棋教室 

報ステ9党首激論を見て

テレ朝報道ステーションの9党首激論を見ました。

短い時間の中で主張し反論しあい、視聴者に自党に有利な印象を与えるのはたいへん。その中で、さすが役者さん、ウマいなと思ったのが山本太郎さん(支持しているわけではありませんが)。テレビディベートのやり方が上手。短い時間の中でどこを突いて何を言うか、勝負の仕方が面白いです。

憲法改正について、憲法調査会も動いておらずまだ選挙の争点になるにほど遠いという与党の立場に、昨年の安保法制を引き合いに出して「だまされてはいけない」と。いろんな言葉が飛び交いましたが、終わってみるとこの「だまされるな」は、けっこう耳に残る言葉になりました。同じような言葉をカブセると印象に残らない。ちょっと変わっていて、ハッそするような言葉を投げたほうが効果的。

経済政策はやはり水掛け論になりますね。どっちのほうがいいという印象が持てない。ということは、与党に有利なのでしょう。社会保障もそんな感じがします。
つまり野党は、経済政策や社会保障をメインの争点にしてはいけない。

個人的には、沖縄だと思っています。
「経済も大事、社会保障も大事です。老後のことも心配でしょう。でもみなさん今まず、考えなければいけない大事なことがあるんです」ってくらいの振りでいい。
今後の国のつくりかたをどうするかが、そこに集約されている。

海兵隊訓練所は、米国の台湾政策への協力云々はわかるんだがもう限界だから沖縄から出て行ってもらおうという議論は可能。日本国内の代替地もなし。
問題は、そうすると日米の安全保障協力にヒビが入るのではないかという懸念。安保法廃止の議論も同じ。それでもいいのかという問いに対し、敢えていいよと言うとすれば。

突き詰めると、安保法を廃止するとか沖縄海兵隊の日本撤退を求めるとかいう場合、方向性としては日本は独自にもっと重武装する国に向かってゆく。憲法9条改正して、国防軍を持たなければという話になってくる。コストもかかるので、社会保障にしわ寄せがいく。それくらいの覚悟で国づくりやろうじゃないかという政党があれば、信用できると思います。

hara047 at 00:42|Permalink

2016年06月21日

さぁ文科杯

今週末は、文部科学大臣杯小中学校団体戦。

無理せず自然に3人そろうところだけにしましたが、それでも幸運なことに小学校の部5校6チームが組めました。行徳小A、行徳小B、新浜小、富美浜小、幸小、船橋葛飾小が参加します。それぞれの学校のお友だちで仲の良いチームになって、いい試合ができるようがんばりましょう。

中学の部ですが、うれしいニュースがありまして、先の5月29日に行われた東京大会でGSC卒業生がメンバーに入っている某中学校が勝ち抜き、東京代表の座を手にしています。大きな大会にやたら強いあの男がまたやってくれました・・・と言えば、GSC高学年以上のみなさんにはワカリますね(笑)。

さあそうなると、昨年惜しくも実現しなかった「東日本大会で会おう」が卒業生たちによって実現するのか。渋幕中の活躍が楽しみです。

また、6月11日の風景で紹介した市川四中が参加にこぎ着けました。もし市川の公立中に将棋部ができれば画期的な出来事になります。歴史を動かすかもしれない、志士たちのスタートにも注目です。

hara047 at 21:34|Permalink 将棋教室 

2016年06月20日

6月19日(日)の風景

6月19日(日)は、風に立つライオン将棋教室を行いました。

今回は4名に参加いただきました。ご協力ありがとうございます。


世の中はここから参院選一色になってゆきますが、ヴォーティングイシューが見えない。結局世間の興味は経済や社会保障問題になっており、ならばたいした風は吹かない気がする。

19日は安倍晋三総理が猪口邦子参議院議員の応援演説で市川駅北口で街頭演説に立ったんですね。映像が You Tubeに上がっていたので、視聴してみました。

半分以上、経済・雇用についての話ですね。北海道から沖縄まで、すべての県で有効求人倍率が1倍以上は史上初めてだそうです。大卒・高卒就職率も過去最高。千葉県でも、高卒就職率が95.2%で過去最高とのこと。
後半のほうで、社会保障関係。保育士の給料、民主党時代には上げるどころか下がったと。政権を持っている3年半の間にやらずになぜ今自民党を批判するのか、5万円上げますなんて甘い言葉を信用できるのか。「気を付けよう、甘い言葉と民進党ですみなさん」・・・には、思わず笑ってしまいました。終盤でちょこっと、安保法制ですね。このおかげで、日米同盟はかつてないほど固いと。

個人的には、沖縄政策に関し、海兵隊とは何ぞや・・・という海兵隊論をわかりやすく展開してくれる政党があれば面白いなと思います。
たぶん沖縄県民以外の国民の大多数は、空軍基地も海兵隊訓練所もごっちゃにして「沖縄の米軍基地」になっていて、各々の機能がどんなものであるかを知らないんじゃないか。漠然と、日本の領土の島で何か起きたらそれらがすべて動いてくれると思っている。
「海兵隊は沖縄に必要ない」まで、言わなくていいので、「それが何なのか理解を深め、必要なのか不要なのか、国民的に議論しましょう」で、いいんですけど。
野党側から攻める選挙の争点としては、とても解りやすいはずなんですけどね。やっぱ、やれないでしょうかね(苦笑)。

ちなみに、何度も書いていますが、支持政党なし、無宗教です。

hara047 at 23:59|Permalink

2016年06月19日

棋聖戦観戦バー行いました

先日より告知していました棋聖戦観戦バーを、6月18日(土)に予定どおり実施しました。
17名の方々に参加していただきました。どうもありがとうございます。楽しいひとときでした。

さすが、技術に明るいスーさん。タブレットで中継モニターを設置してくれました。

中継


私はアナログなので(笑)、マグネット盤を用意。譜面台にたててお客さんに見てもらえるようにしました。モニターとは、こんな具合の位置関係。

盤中継と盤


棋聖戦が矢倉戦で、ちょうど矢倉を使う男の子が来てくれていたので、よい勉強になりよかった。「ン百万円かかってたら、どう指す?」「え〜っ」みたいな感じで駒を進めました(笑)。

全体の様子はこんな感じ。ピンボケになってしまいましたが、モザイク不要でちょうどいいかもしれない。

店内


ピアノの先生の、「将棋をやっている子のピアノの覚え方が独特で面白い」というお話が興味深かったです。
お母さんたちに、学校が3期生から2期制に次第に移行していることなど最近の学校事情を教わりました。兄弟姉妹GSCのところは、卒業した上の子たちの最近の様子も聞けて楽しかった。

スーさんが用意してくれた企画で、「スーさんに勝ったら商品」。

スーさんに勝ったら商品


将棋に興味があるという女性が来てくださいまして、お試し対局してみました。とても筋が良く驚きました。練習すればすぐに強くなりそうです。

対局


将棋に興味がありやってみたいという女性が分布しているのが東京の西側だけであるはずがありませんので、高橋和先生のようなオーラを持った女流棋士のレッスンとか若手男性プロ棋士のレディース向け教室などがあれば、千葉方面でもshogiotomeさんやイケメンラヴァーズさんたちのようなコミュニティーが出来るのだろうと思いました。

そういえば、この会合とは関係ないのですが、先週の土曜公民館教室をご年配のご夫婦が覗いてくださいまして、「子供だけなのでしょうか?」とご質問くださいました。やはり、考える、脳を動かすということをしたくて、将棋のコミュニティーをお探しのようです。「大人も歓迎なのですが、どうしても子供しか居ない場は雰囲気的にしっくりこないらしく、何回か来てくれても長続きしない」ことをお伝えしました。
様々な年代に将棋の需要があり、求めるイメージに合致する受け入れ先が少ない状況のようです。


「またやりましょう!」と軽くスーさんに言われてしまいましたが、とりあえず今、疲れてます(笑)。でも、とても楽しかったですね。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

hara047 at 18:32|Permalink

2016年06月18日

6月18日(土)の風景

6月18日(土)は、七中にて七中ブロックコミュニティークラブ主催の「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加しました。

オープンスクールの学校があるようで、人数少なめ。将棋トーナメントは12名の参加でした。

160618七中


いつもと違い、校庭には部活の練習の生徒さんたちもなくひっそりとしていました。中間試験でテスト休みになっているんでしょうかね。

中学生のみなさん、試験がんばってくださいね!

hara047 at 14:13|Permalink 将棋教室 

2016年06月17日

6月18日(土)棋聖戦観戦バー 実施確定

先日よりご案内しています6月18日(土)18時からの棋聖戦観戦バーですが(こちらこちら)、現時点で参加予定人数が2桁になりましたので、お店にお願いして席を確保しました。最初の記事で場合によっては中止と書きましたが、実施確定いたします。

もののわ将棋


再度ご案内しますと、
日時: 6月18日(土)18時〜(終了時間は未定ですが、21時が閉店時間です)
場所: 行徳 アジアン食堂もののわ HP Facebook
費用: ご自身の飲食分(普通の大衆居酒屋並みの料金レベル)
企画内容: 将棋好きの人は棋聖戦を観戦しながら一緒に楽しみましょう。そうでない人も何でもいいので盛り上がりましょう。
参加資格: どなたでもどうぞ
ゲスト: GSG(←それは書かんでいいって)

GSGは結局、女子アマ団体戦メンバーほとんど来てくれそうな感じ・・・って書くと、「たのもぉー」とか気合い入れて来る団体戦チームはまさかないと思いますが(笑)、ひとつ主催者特権でルールを設けます。
「真面目に将棋を指さない」
おふざけ将棋でワイワイ楽しんで指すのはいいんですが、真剣勝負されると場が白けちゃいますので、それはご遠慮ください。

「そーだよ、千葉のほうにはこんな企画がないんだよ、待ってたよ!」
という方、どうぞお待ちしています。行徳に縁もゆかりもない方でもゼンゼン問題ありません。大歓迎です。

またGSCのご父兄で、子供さんが将棋をどんな風にがんばっているか聞いてみたいという方も歓迎です。すべての子供さんについて、保護者の方とそんな機会があればと日ごろ思っています。人付き合いが増えると何か頼まれごとやしがらみが増えるとご心配の方、GSCは一切そのようなことがないことを保障します。その場だけ楽しんでスパッとそれで終わりです。

ブログ主と将棋普及について語りたいという方もどうぞ。でも、あまりシリアスにならないようにしましょうね。

そしてもちろん、「羽生棋聖−永瀬六段の勝負を、将棋を愛する人々と伴に飲んで語りつつ観戦したい」方、ぜひ。これ、基本。


「行ってみようかな」と予定してくださいます方は、当日飛び入りでもよいのですが、あまり大きなお店ではないので出来ましたら事前にご連絡いただけると助かります。私のメールアドレスがわかる方はメールにて。ツイッターアカウントお持ちの方はツイッターから。連絡手段のない方は、右下の「拍手」をクリックすると短文メッセージを送れるようになっていますので、「○○と申します。○名で参加したいと思っています」と打ち込んで送信していただけましたらありがたいです。

では18日、楽しい時間を過ごしましょう。

hara047 at 00:53|Permalink 将棋教室 

2016年06月16日

6月19日(日)は風に立つライオン将棋教室

6月19日(日)は、風に立つライオン将棋教室を行います。

風に立つライオン基金へひとり500円の募金をお願いします。

場所は行徳公民館の第3研修室です。今回は、公民館の3階です。図書館のほうではありませんので、ご注意ください。

11時〜: 4級以上
12時30分〜: 5級以下
※終了時間は、14時少し前
※兄弟姉妹でご参加の場合は、どちらかに合わせて一緒に来てもよいです。

今後の予定

6月19日(日)第3研修室(公民館の3階)

7月 3日(日)第1研修室(公民館の3階)
7月10日(日)第3会議室(図書館の1階)
7月17日(日)第1会議室(図書館の1階)
7月24日(日)第3研修室(公民館の3階)


基金より発行いただいた、5月分の領収書です。
16年6月


hara047 at 20:10|Permalink

6月18日(土)の確認

6月18日(土)の確認です。

七中(行徳公民館の隣)にて行われる「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加します。時間は9:30〜11:30です。
※上履きを持参してください。
※今回の教室は、2階のいつもの部屋ではなく3階の視聴覚室になります。


今後の予定:

6月18日(土):9:30-11:30 七中にて行われる「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
6月25日(土):10-12時 行徳公民館第1和室

7月 2日(土):10-12時 行徳公民館第2和室
7月 9日(土):10-12時 未定(行徳公民館は施設点検にて休館)
7月16日(土):9:30-11:30 七中にて行われる「囲碁・将棋・オセロ教室」に参加
7月23日(土):10-12時 行徳公民館第1和室
7月30日(土):10-12時 行徳公民館第1和室

※上記すべて無料です。


hara047 at 20:05|Permalink 将棋教室 

2016年06月15日

チームワーク

倉敷王将戦の一日で改めて感じたのですが、GSCのお父さんお母さんたちどうし、みなさん仲良しですね。いい関係を築いてくださっていて、素晴らしいことと感謝したいです。

ちょっと深イイ話ですが・・・

二年ほど前に、「保護者のみなさんへ 夏休みに入る前に」という記事を書きました。
とにかくたくさん指させれば強くなるだろうと思いがちですが、必ずしもそうではないという記事。ただ私としては、そうそう解ってはくれないだろうと思っていました。

ところが当時のみなさんが予想以上にこのようなことについてちゃんと理解してくださり、しかも新しく入った下級生の保護者の方々に効率よい棋力の伸ばし方を正しく伝えてくださっているということに驚いています。

お母さんたちが、将棋のことがわからなくてもご自身の子供さんが何と呼ばれる戦型をメインにやっているかというのを把握していて、「ちゃんと○○戦法でやってますか?変なことやってませんか?」と聞いてきてくださるという状況。

やっ、これもう、とんでもないです。こんな洗練された保護者チーム、どっかにあるんだろうかという。費用と時間を考慮してみれば、かなり効率よく成果を得られていると思います。

普通は子供さんの将棋の内容は見ず勝ち負けでしか判断しませんので、「いったいどこへ連れて行ったら自分の子は強くなるんだ」とあちらこちらたらい回しにしては苛立ってたりするのですが。

保護者のみなさんどうしのコミュニケーションについては、私は1ミリも何もしていませんので、ただただ、第三者として賞賛させていただくのみです。素晴らしい、脱帽です。

hara047 at 18:44|Permalink 将棋教室 

2016年06月14日

会いに行ける将棋アイドル

先日告知しました6月18日(土)18時からの棋聖戦観戦バーの件、「GSGも大人になったら〜」と書いたのですが、大人にならなくても晩御飯くらい食べに来てくれるとのことで、何名か参加してくれるようです。

おお、ありがたい。こうなると企画のタイトルは
『会いに行ける将棋アイドルGSG〜まだまだ大人になれなくて〜』
とか、そういうのもアリになってくるかっ。
(↑ 棋聖戦ですよね?)

時代の流れでその内きっと「会いに行ける将棋アイドル」のような企画を誰かが画策することでしょう。しかし、この投稿を見てくださっている方だけは、2016年6月18日GSG at行徳もののわが先駆であったことを覚えておいてくださいねっ!
(↑ 棋聖戦はどこに行った?)


(※注
ブログネタです。面白おかしく話を盛って書いていますが、実態としては保護者同伴の普通の懇親会です。ご心配される読者の方がいらっしゃるかもしれませんので、念のため。)

hara047 at 23:05|Permalink

2016年06月13日

SOMEDAY

「対局を始めてください」
「よろしくお願いします」
合図とともに、最終局が始まった。

午前中に早々と2つ負けがついてしまったので、入賞の目はない。重苦しい気分で昼食をとった後は、いわば消化試合だ。だが、負けるよりは勝って終わりたい。

角道を止め、まずは様子を見る。相手の振り飛車を見て、玉を左辺に移動し矢倉を組む。相手も美濃囲いから高美濃へ。駒組が進んだ。

ずっと振り飛車党だった。将棋教室に通い始めた頃、序盤ですぐにツブされるのを繰り返している自分を見て、先生がすすめてくれたのだ。確かにいいところまでいけるようになった。しかし、大会の成績はパッとしない。
「詰将棋だ。毎日解いてみろ」
言われて本を買ってはみたものの、毎日やることをやっているうちに寝る時間になってしまう。『寝る前に一題だけでも』そう決めてベッドで本を開いたのも、はじめの頃だけだ。
時は流れ、今では教室に行けば下級生ばかり。次々に追い抜かれてゆく。

振り飛車は、相手も振り飛車のときに、どうしたらいいかわからない。それに、居飛車のほうが勝っている子が多い気がした。
「覚えること多いぞ。ダイジョウブか?」
そう言いながら先生は、とりあえずこれ一本でやってみろと、安全に矢倉に組む方法を教えてくれた。しかしそのとりあえずが、ずっと続いているのだが。
「居飛車が強ぇってより、強ぇえヤツが居飛車やってんだけどな。てか、勉強が好きヤツな。戦法変えても楽にはならねぇぞ」
その意味はよく解らなかったが、とにかく何かを変えてみたかった。別のことをすれば、光が注いで停滞から抜け出せるのではないか。

右辺で激しく駒がぶつかり、飛角銀の総交換になった。2八飛、3一飛と飛車を打ち込み合う。手番が相手なのが痛い。4九角。6七の金を狙われている。これを取られたら終わりだ。6八金引。しかし、追い打ちをけるように6七銀が打ち込まれる。
持ち駒の銀を握りしめた。この銀は攻めに残しておきたい。守りに使ってしまえば勝ちが遠ざかる。でも、負けたくない。7九銀。祈りを込め押し付けるように、自陣に置いた。次の瞬間、バツンとものスゴい駒音が響き、8五桂と高美野の桂馬が跳躍した。クラッと目まいに襲われる。7七の銀をかわすか、あるいはここで一手攻めの手を指して逆転のきっかけをつくるか。迷った末、8六銀とかわした。7八銀成、同金、6七金。苦しい、息が詰まりそうだ。ワカナライが、とにかく駒を埋めるしかないだろう。6八銀。
相手の殺気が、フッと和らいだ気がした。スーッと柔らかく手が伸び、7八金。呆然とした。同玉に6七金。大勢は決した。以下数手指し投了した。
「負けました」

「最後6八銀のところで、8五銀と桂をとられたらどうすればいいかワカンナかったんだけど」
少しの沈黙の後、相手が口を開いた。
「え、そしたら7八金、同銀でもう薄くてダメなんじゃ」
「でもこっち、金一枚しかないんで」
局面を戻し色々やってみると、案外難しいことがわかった。逆転までではないが、まだまだやれていたようだ。
「それに8五に銀なんて居られちゃ、玉に上に行かれたときつかまんないっしょ」
言いおいて、相手は二枚の対局カードを持ち立ち上がった。

苦しい時に、ガマンして立ち向かうことができない。流されて、負けてしまう。弱い自分を、また見せつけられた。いつもこうだ。

手合い係のテーブルでは、数名の子が対戦表を興味深げにのぞき込んでいた。係の人が順位決めの得点計算をしている。白けた気分でそれをぼんやり見つめる。
「対局はすべて終了しました。1敗の人は、入賞の可能性がありますので残っておいてください」
アナウンスの声が聞こえる。長居は無用だ。順位が発表されたときの、入賞した連中のまぶしい姿を見るのは耐えられない。

会場を出て、駅への道を歩く。幾度となく、希望と失望を抱き通った道。以前は仲のいい同学年の友達と一緒に歩いたものだ。
「いつか、オレたちも入賞できるよ、きっと。がんばろうぜ」
その友人は中学を受験するために塾に通いはじめ、将棋をやめてしまった。すごいな、正直そう思った。少し遠くにいかれたようで、寂しかった。自分には何があるだろう? よし、将棋をがんばって続けよう。いつかの夢を果たし「ついにやったぜ」と言えれば、対等になれそうな気がした。

そして結局、「いつか」は無かったのだ。

バスが来て、それに乗り込む。スポーツセンター駅が遠ざかってゆく。またこの風景を見る日があるだろうか。それは、今はわからない。

車内では運動部の高校生や中学生たちが楽しそうに話をしていた。自分は、ひとりだった。


※この物語はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません。

hara047 at 23:55|Permalink

2016年06月12日

倉敷王将戦千葉県大会2016

6月12日(日)は、千葉市の千葉県青少年女性会館にて行われました倉敷王将戦千葉県大会に参加しました。
GSC(行徳将棋クラブ)からは、22名が参加しました。

開会式


開会式では恒例の県連会長さんのお話(笑)。毎回、どんなお話しだろう?と楽しみです。今日は、「時は金なり」というテーマでした。何かひとつのことに1000時間打ち込むと、そこそこの技術が身につく。1万時間やればその道の一流になれる。つまり一日平均3時間一生懸命勉強することを毎日絶えず一年間続ければ、将棋でいえば初段くらいにはなれる。それをさらに10年続けると、一流になれる。
みなさん、どうでしょう?将棋でなくてもいいです。「これなら一日3時間を10年続けられる。それくらい好き」ということとの出会いはありますか?(笑) なくてもいいです。幅広く様々な知識を身につけ経験をし、バランスのよい人間になって社会に貢献するのも立派です。そうした、己を知り「どう生きるか」という方針を見定めるツールとしても将棋を活用していただけたらと思います。

さて大会の成績ですが、以前にも書きましたとおり、GSCの位置づけが変わってきています。昔は行徳に住んでいる子がGSCに来ていてほとんどの子がそれだけだったのですが、最近は熱心なご家庭が増え、行徳の子も様々な場へ出かけてゆきますし、逆に遠方よりわざわざ行徳へ来てくれている子もいます。あまり称えすぎて「GSCが育てました」というようなニュアンスになるとマイナスですので、継続して来てくれている子につき、さらりと紹介するにとどめます。

Aクラス:
小山晋太朗くん(浦安美浜北小4年) 4戦全勝で優勝
安武真郷くん(市川行徳小6年) 3勝1敗で4位

Bクラス:
砂原奏さん(船橋葛飾小4年) 5戦全勝で優勝
望月雅仁くん(市川大和田小4年) 4勝1敗で準優勝

Cクラス青:
戸田大翔くん(未就学 年長) 4勝1敗で4位


表彰式まで残っていた戸田くんも入れて、写真撮影。左から戸田くん、小山くん、砂原さん、望月くん。

倉敷入賞


安武くんゴメンネ。写真がないので文章で称賛。大きな大会に強いのが特徴です。相手が有段者でも一発入れる潜在力を秘めている。その理由は・・・ヒミツにしましょう(笑)。

入賞者を紹介しましたが、実は、私としてはイチバン気にするのが「全敗」する子がいないか。ひとつでも、白星があるのとないのとでは、気持ちが天と地ほど違います。入賞するしないより大きい。今回初参加の子、前回全敗だった子、今回から参加クラスが上がった子、祈る気持ちで見ていました。結果は、みなさん見事に1つ以上の勝ち星を上げてくれました。何よりうれしかったです。よくがんばってくれました。

また私自身の反省点として、「手を上げて審判を呼ぶ」・・・相手の禁じ手や反則・迷惑行為等があるときにはそうすることを、大会経験の浅い子に事前にレクチャーしておけばよかったと思いました。そうするものだということを知らないと、できないですね。勇気もいるし。

面白かったのは、保護者の方から教えていただいたのですが、「GSCどうしアタリやすい」というジンクスがあるそうです。そうですね、会場を見渡すとあちらこちらでその風景が見られました。まぁ冷静に見れば、千葉県の大会でいえば一般クラスの参加者100名くらいの中で20名ほどがGSCですので、それなりの確率でアタるのだと思います。でもなんか、そうでなくてもそうなるみたいなんですが(笑)。

みなさん学年が進むにつれ、運動や習い事、塾などそれぞれに忙しくなり、なかなか時間が割けなくなりますね。でも、将棋を好きでいてくれるなら、ライバルに遅れをとろうが派手な成績を得られなかろうが、地味に居てくれたらと願います。
人の平均寿命は100歳に近づいてゆきそうだといいます。冒頭の会長さんの話ではないですが、1年で千時間/10年で1万時間でなくても、10年で千時間/100年で1万時間でもいいじゃないですか。将棋はそれが可能な競技です。それぞれのスピードで、進んでゆきましょう。

hara047 at 23:43|Permalink 大会・イベントレポート 

ラ・ヴィアンローズ

大澤誉志幸さんを、もう一曲。

「ラ・ヴィアンローズ」(1984年)。作詞は売野雅勇さん。作曲・歌が大澤誉志幸さんですが、吉川晃司さんの歌唱で大ヒットしました。

「ラ・ヴィアンローズ」は、フランス語で「バラ色の人生」だそうです。



hara047 at 00:33|Permalink 弾き語り 

2016年06月11日

6月11日(土)の風景

6月11日(土)午前、行徳公民館第2和室にて行徳将棋クラブ活動。

四中2名、七中1名、行徳小5名、新浜小4名、南新浜小2名、富美浜小3名、塩焼小1名、幸小3名、大和田小1名、浦安美浜北小2名、船橋葛飾小3名、未就学1名、計28名。

160611教室


市川四中の生徒さんが初めて2人来てくれました。聞けば、中学に入ったばかりの1年生ですが将棋部をつくろうと活動しているとのこと。メンバーを5人集めることや顧問の先生をお願いすることなど様々ハードルがあるようですが、がんばってください!

と、いう訳でイキナリ文科杯に四中参戦の可能性浮上。大会参加実績をつくりアピールすれば、将棋部設立に大きく弾みがつくではないか。
さぁ、19日締め切りまでにあとひとり見つかるか。指せる人はいるそうですが、ほかの部活に所属しているとのこと。要するに見つかるかどうかというより「口説けるかどうか」。しかも来週は中間試験だぜってことのよう。スリル満点。おぉ、青春だ。


教室の熱戦の終盤より。後手の応手に色々ありキレイな必死問題ではないのですが、どう寄せましょうか?

必死



▲2二角がいいでしょうね。△同角なら▲4二金まで。

自玉が危なくなければ、王手するよりも逃げ道を封鎖する手のほうが勝ちへの近道です。「王手は追う手」という格言があり、ヘタに王手するとどんどん逃げられてしまいます。「玉は包み込むように寄せよ」です。

さぁ、明日倉敷王将戦参加の小学生はがんばりましょう!

hara047 at 14:39|Permalink 将棋教室 

NHK「大アマゾン最後の秘境」

「第2集 ガリンペイロ 黄金を求める男たち」は、素晴らしいドキュメンタリーでした。アマゾンの奥地で黄金を求め土を掘って暮らす男たちを取材したもの。人殺し、薬中、男たちの経歴は様々だが過去を問わず受け入れる。人生を変えるほどの大きな塊は10年20年に1度あるかないか。それにありつく者はほとんど居ないが、それでも男たちは掘り続ける。膨大な泥からろ過してとれた微量の砂金は米代と酒代に消える。

生まれてすぐに母親からゴミ溜めに捨てられたとゆう男が、「オレが死んだらまたこのゴミ溜めに埋めてくれ」と笑ったのが印象的。日本では少し暮らしは複雑だけど、基本同じようなものだろう。

ちょうどこの曲の歌詞を打ってとコードを振る作業をしていたのだけど、何だかピッタリ。アマゾンの夜空にぽっかり浮かぶ月がキレイでした。

コード譜


hara047 at 01:54|Permalink
フォークシンガー原
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千葉県市川市の行徳将棋クラブを運営している原伸一です。ブログの更新情報をお届けしてゆきます。
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