Hara Blog

千葉県市川市の行徳で弾き語り活動を行っている、フォークシンガー原の日記です。公認将棋指導員として、子供たちの将棋の話題なども。

9月26日(土)の風景 さらば行徳将棋クラブ

9月26日(土)は、最後の旧行徳将棋クラブ活動でした。

コロナ禍でも子供さんたちが着実に力をつけてきたことに、驚きと期待を感じました。どんな状況下でも子供は育ちますね。

勝又先生よりいただきました、今日の指導対局からのハイライト。最後を飾るにふさわしい素晴らしい詰み局面で感動しました。7手で詰みの局面です。答えはコメント欄。

9月26日7手詰め

9月26日(土)は最後の行徳将棋クラブオンライン

9月26日(土)は、10〜12時にSkypeと81道場にてオンライン教室を行います。ビデオ通話のURLはこれまでと同じです。

そして、私の主催で土曜日の午前に実施していました将棋の時間はこれで最後となります。長年にわたり、これまでご利用いただきました皆様、どうもありがとうございました。小学生の皆さんは七中ブロックコミュニティークラブの活動が再開されましたら月に一度そちらでお会いできればと思います。また、勝又先生ご指導のメンバーは引き続き行徳公民館で稽古を行いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
(月に一度のコミュニティークラブ活動参加および月に一度の勝又先生招聘は引き続き個人的にボランティア活動として行います)

今後の予定:

9月26日(土) 10〜12時 オンライン教室(最終)

※勝又先生の指導を希望し受ける子以外は、無料です。

子供とインターネット

棋力向上にお金は要らない

将棋教室を行う者が言うことではありませんが、ご参考になればと思います。

現在、将棋YouTubeのジャンルが大変に充実している状況です。様々な将棋YouTuberさんたちの開拓精神とご努力により、驚くほどためになる動画コンテンツが無料で豊富にあります。トークも魅力的で飽きずに見られますので、オンライン授業を受けているのと変わらない効果があるはずです。

従いまして、タブレットをひとつ子供に渡して「将棋サイトならいくら見てもよし」としていただけるなら、のめり込む子は勝手に強くなってゆくはずです。放置で大丈夫。低学年の子は漢字がネックになるかもしれませんので、検索のお手伝い程度を手伝ってあげていただけたら。例えば自分が使っている戦法が中飛車なら「中飛車」と入れたらズラッと出てくるはずですから、色々見ながら「このサイトがためになる」「この人のトークが面白い」と、好きな番組や芸人さんを探すのと同じ感覚で好みを見つけると思います。

危惧されるのは、YouTubeを見たりアプリで将棋をやる姿が「テレビ見たりゲームしたりしているのと変わらない」こと。しかし目的を「将棋の上達」の一点に絞るなら、それでいい。例えば役者や音楽家を目指したい若者が好きな映画や演奏のDVDを繰り返し見ているのと同じですから。あるいはリスニング学習による英語の勉強と同じ。

「ひとりではやらない。しかし何か有意義な事を定期的に一定時間やる習慣をつけさせたい」
という場合はそれこそが「習い事」の目的ですから、教室を探すのもよいと思います。

現在の将棋界は「強くなる」ではなく「習い事として将棋という選択肢を世の中に認めていただき広げられるか」が課題と見ています。例えばピアノ教室なら、音大に合格させるまで対応している教室から街のお教室まで様々あります。ほとんどの親御さんは音楽家にさせるためでなく、一般教養としての習い事で考えておられることでしょう。

将棋教室の課題として「お金をかけているのに勝てるようにならないじゃないか」という不満を親御さんに持たれてしまうということがあります。楽器なら「所々間違えるけどずいぶん上手くなったなぁ」というのが聴いてわかりますが、将棋は一度でも大きな間違いがあると負けになってしまう。そして親御さんは「勝ち」か「負け」の二択でしか判断できないという難しさがあります。

話を戻しますと「ほっとくと将棋ばかりやってる」ような子供さんなら、お金をかけなくとも上達できる時代になっています。

研究と同一の詰み局面

将棋倶楽部24で対局していたところ、先日9月17日に投稿した研究(こちら)と同一の詰み局面が現れました。掲載した図面から2手進んで投了。下に再掲します。

実は先の投稿は「研究」などという言葉を使うのも恥ずかしい、強い人なら「こんなんありえねぇ」と鼻で笑うような想定です。しかしレベルが高くない者同士の対局ではこうして発生するのが現実。手前味噌で恐縮ですが、本に載っていない「弱い者同士が対戦したら実際何が起こり得るか」に長年脳髄を絞ってきたことについては、自信を持っています。子供たちの勝つ喜びに、少しは貢献できたと思います。

同一局面


【再掲図】
ここから△2五玉▲1七桂と進んでほぼ上図と同一。

問題2最終図


ツノ銀中飛車の思い出

もうひとつ、ノーマル振り飛車のエピソードを。
将棋をあまり知らない人のため簡単にご説明しますと、角道を止めてまずは自陣の整備をする振り飛車が昔ながらの戦法で通称「ノーマル振り飛車」。この常識を覆し、角道を開けっ放しもしくは角交換して序盤から乱戦歓迎で戦う振り飛車が平成の世に現れ隆盛となりました。

ゲーム勘のいい低学年の男の子ががんばってくれて、その年はその世代の千葉県の人材が薄かったこともあり、ある大会で好成績を収めてくれました。今となっては謝りたい気持ちですが「今年は低学年有段者が少ないらしい」と関係者の間で言われており、もしかするとと考え大会の少し前から平日に公民館で稽古しました。素直に期待に応えてくれて矢倉を主軸に綺麗な将棋に仕上がった。

親御さんがとても喜んでくれたのはよかったのですが、
「この子、才能があるんじゃないかしら」
と思いますよね。その後、将棋を指す色々な場へ連れて行くようになりました。それ自体は良いこと。色々経験することが悪かろうはずがない。

ところがやがて壁に当たって勝てなくなり、勝ってる子の将棋を横で見ては「あの戦法がいいんじゃないか」と中途半端にあれこれ手を出して、将棋が荒れてボロボロになってゆきました。親御さんのいら立ちも募っていった。手間暇をかけているのに強くならない。逆に本人は疲れていた。プレッシャーがのしかかり見るからに辛そうでした。

親子で話をさせていただけませんかとお願いして、行徳公民館で3者面談のようなことをやりました。もう少し楽に構えてよいのではないでしょうかということを含め、今その子の将棋の状態がどうなっているかを説明した。最終的に、もう一度一緒に立て直しをしましょうということにしました。

当時その子がイチバン興味を示していたのが中飛車。角道を開けたままの「ゴキゲン中飛車」と呼ばれる戦法を適当に指しては崩壊を繰り返していた。
「中飛車でいきたいか?」
クンクンと頷く。
「いまキミがやってるのはね、最近出てきた戦法でワナがたくさんあるんだ。たくさん勉強してワナをゼンブ覚えないといい戦いができない。でもどう? 勉強イヤだよね」
クンクンと頷く。
「同じ中飛車でも、昔の中飛車にしよう。まずはしっかり準備をして、それから戦いを始める。市川市にむかし松田茂役九段というプロ棋士がいてね。すごく強かった。その人が使っていた『ツノ銀中飛車』をやろう。大丈夫、これで勝てる」

その後復活して、行徳のエースとして仲間たちに良い刺激を与えてくれました。でも、時々表情に影がある印象だった。プレッシャーは拭い去れなかったのでしょう。中学に入ったのを機に、将棋からすっかり去ってゆきました。低学年の最初の大会で私が余計なことをしなければもっと長く将棋を楽しんでくれただろうか。あるいはあの日々がその後の彼の人生にとり何か有意義なものになるか。答えはないままです。せめて「楽しいこともあったな」とずっと後にでも思ってくれたなら少し救われる気はします。

DSC03837

9月19日(土)の風景 棒銀の思い出

9月19日(土)の行徳将棋クラブオンラインは、勝又先生の指導対局で居飛車の子が棒銀の練習をしていたので、私も引き継いで対振り飛車棒銀の稽古にしました。下図がよくある定跡のポイントで、ここから色々あり難しい(便宜上先後逆)。もうすぐ最後ということもあり、子供たちとたくさんやったなぁと感慨深いものがありました。

定跡


中でも印象深いエピソードをひとつ。10年くらい前、初期の頃に大会でもよく勝ってくれた子が四間飛車を使っていました。無類の負けず嫌いで地力の頭の良さがある。ところが勉強嫌いなこと甚だしい・・・という訳で駒組しやすいノーマル振り飛車を使っていたのですが、棒銀に悩まされた。負けて悔しがる姿を見ると何とかしてあげたいと思うのですが、勉強せずに勝ちたい訳ですからたちが悪い。悩んだ末に「よし、キミはこれでいこう」と勧めたのが下の図(便宜上先後逆)。あれこれ考えずに淡々と駒組を進める。で、いよいよ棒銀が攻めてきたギリギリのタイミングで角道を開け、角交換から飛車角交換して2枚角で乱戦に持ち込む。「▲6六角とか▲8三角がいい手になることが多い」くらいを頭の中に入れといて。その後めでたく勝率は上がりました。
将棋をよく知らない方も、上の図では左の金銀がやや上ずっているのを見ていただけると思います。金と銀を前線に繰り出し棒銀の攻めをブロックするのですが、ちょっと間違うと一気にボロボロになる。下の図は低い構えで金銀が連結しています。引き付けてカウンターを狙おうという訳です。

定形外


後日談があり、彼はほどなくして「角交換振り飛車」を自分で見つけて採用し始めた。ちょうど隆盛の頃。そうですよね「角を手持ちにするのが自分は指しやすい」というのに気付いた訳だから、それなら序盤早々に角交換しちゃえというのは理にかなっている。しかも自分から主導権を握りやすい。そういった作戦能力には長けていて、子供って面白いなと感心しました。悪く言えば深く掘り下げないままの移り気、良く言えば自分の能力を生かしチャッカリ勝てる作戦への開拓精神。素晴らしい個性。元気にしてるかな。ガンバって人生、ハッタリ通してくれ!

9月19日(土)は行徳将棋クラブオンライン

9月19日(土)は、10〜12時にSkypeと81道場にてオンライン教室を行います。ビデオ通話のURLはこれまでと同じです。

※この形式のオンライン練習会は9月に終了いたします。

今後の予定:

9月19日(土) 10〜12時 オンライン教室
9月26日(土) 10〜12時 オンライン教室

※勝又先生の指導を希望し受ける子以外は、無料です。

子供とインターネット

おもしろきこともなき世を

新しい行徳将棋クラブの概要を将棋ブログに掲載しました(こちら)。「公民館教室ベース」という形を離れ、今後このようにやってゆきます。残念ながら、これまでご縁をいただいた多くのみなさまとしばしのお別れになると覚悟します。七中ブロックコミュニティークラブさんの活動が復活したら月に一度ぜひお会いしましょう。




理由や背景は既に書き尽くしましたが、シンプルにまとめると「とにかく何でも場があればありがたい」より「しっかり取り組みたい」ニーズが大きくなっていること、それを汲むには時間をバラして少ない人数に絞るしかないこと、やるには片手間ではできないこと等。
リンク先を見て算数していただけると解りますが、場所代などを引くと最大限に成功したとしても大した金額にはなりません。生活保護の計算ソフトで試算したらそのほうが多いくらい。生活保護をもらいながら将棋をボランティアでやったほうがマシってことですね。

さて、日中は長年慣れ親しんだ職場を引き払う片付けに追われています。「何をしようとしているんだろう」など思いつつ。当ブログはこれから、原の転落の人生を綴る日記になるだろう。フォークシンガー原の最後のエンターテインメント。
「おもしろき こともなき世をおもしろく」

撤収

次の一手問題 つづき

前の投稿の次の一手問題の続き。

問題1の図では▲3三角成というカラ成りカラ捨てがあります。△同玉の一手に▲4一竜と金をとり下図。▲4五桂〜▲3三銀からの詰みと5二の金とりを両方受ける手段がありません。

問題1最終図


問題2の初手はもちろん▲2二銀。△3二玉は▲3三角成の一手詰めなので△1二玉▲1一銀成△1三玉▲2五桂△2四玉▲3三角成で下図。
下図からは△2五玉なら▲1七桂、以下△1六玉なら▲3四馬。△3五玉なら▲3六香△4六玉▲4七金△4五玉▲5六金まで。
下図から△3五玉でも上と同じ手順で詰みとなります。

問題2最終図



この問題は対抗型の斜め棒銀からの変化。下図で▲2二飛と打って△3一玉と引かれると次に8八の根本の角をとられると終わりなので▲2一飛成といきますが、そこから攻めが続くかどうかという問題でした。結論としては「続く。打ってよし」ですね。

元図

次の一手問題

次の一手問題を、2問。対抗型の変化から。
正解はひとつとは限らないのですが、最も有力と思う変化を次の投稿に記します。

問題1: 普通に▲1一角成でもよさそうですが、明快な勝ち筋があります。

問題1


問題2: 初手は明らかですが、実は詰みです。読み切れるでしょうか?

問題2


ライブスケジュール
行徳駅前ストリートライブ X月X日( )〜。※雨天中止
行徳将棋クラブ

行徳将棋クラブ

Twitterアカウント
千葉県市川市の行徳将棋クラブを運営している原伸一です。ブログの更新情報をお届けしてゆきます。
最新コメント
Archives
Profile
ハラ

フォークシンガー原
(原 伸一)

1967年生。千葉県市川市の南部、行徳・妙典でアコースティックライブの主催等の活動を行っています。また、行徳公民館で小中学生の将棋教室を開いています。

ライブ情報は以下サイトにて。

http://gyotoku.livedoor.biz
メッセージ

名前
メール
本文
GSG5(行徳将棋ガールズ)
GSG(Gyotoku Shogi Girls)は、行徳将棋クラブの女子のこと。音楽も大好きで、2013年女子アマ団体戦で歌を歌ってベストパフォーマンス賞をいただきました。
人気将棋ブログ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ